江戸時代に始まったとされる日本の風習「暑中見舞い」。この夏、暑中見舞いを出す予定はありますか――? はがき印刷などを請け負うフタバ(名古屋市)が、そんなアンケート調査を行いました。
調査は2024年5月、20~70代の男女200人を対象にインターネット上で実施したものです。それによると、暑中見舞いを出したことがある人は65.0%と過半数。また暑中見舞いをもらったことがある人はさらに多い72.5%です。
また、暑中見舞いをもらったらどう思うかについては「どちらかといえばうれしい」が最も多く39.5%、次いで「うれしい」が31.0%、「どちらかといえばうれしくない」23.5%、「うれしくない」6.0%という結果に。計7割の人は暑中見舞いを好意的に捉えていることが分かります。
さらに、暑中見舞いの意味を知っていると答えた人は全体の65.0%と過半数に上り、暑中見舞いを送る文化に対しては、「昔から母に暑中見舞いの意義や書くことを勧められてきたため、今後も余裕がある年は書きたいと思っている」(20代女性)、「文化としては非常に良いと思う。夏を意識した一筆せんやレターセットも可愛い物がたくさん出ているので、良いなとはいつも思い、自分も出す余裕があったら…と思う」(30代女性)など、こちらも文化を重んじたいと感じる声が多い様子。しかし2024年夏に暑中見舞いを出す予定があると答えた人は全体のわずか14.5%にとどまりました。
同じくフタバが2023年10~11月に行った「2024年新年に年賀状を送るか」というアンケート調査(20代以上の男女200人対象)では、「出す」と答えた人が49.5%だったことに比べても、暑中見舞いは相当程度すたれつつある様子が見て取れます。
X(旧ツイッター)ではアラサー以下の若い世代を中心に「暑中見舞いって書いたことない」「え、何書けばいいん?」「いまだに暑中見舞い?送ってくる人いるけど何なん?」といった投稿も見られます。
また、より上の世代とみられるアカウントからは「最近は全然出さなくなったなあ」「もう送る相手もいないし」などのぼやきも聞かれました。
調査を行ったフタバは「一度疎遠になってしまった相手でも、あらためて暑中見舞いを贈ることで懐かしいコミュニティーを復活させることができるかもしれません」などとしています。
(LASISA編集部)
配信: LASISA
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