なるべく他人に会いたくないZ世代
コロナ禍を皮切りに全国でオンライン商談やテレワークが進み、新型コロナウイルスが収束したと言われる今でもオンラインでの働き方が進んでいます。企業によっては、新卒から入社した時点でほぼオンラインという会社もあります。Z世代のオンライン化について、アンケート調査データを参照しながら紹介していきます。
オウンドメディア「あしたメディア by BIGLOBE」が18歳~69歳までの男女1,000人を対象に行ったインターネット調査「『オンラインで済むものはオンラインで済ませたい』という考えが当てはまるのか』という設問では、18~24歳のZ世代と言われる人々で「あてはまる/ややあてはまる」と回答した割合が76.9%にもなりました。全体的にも同様の考えの人が多くいて、25~29歳は73.6%、30代は76%と続いていき、いずれも高い割合です。
割合が少ないのは、40代の59%と60代の53%でした。意外な結果として、50代は76%と高い割合にあったことが特徴的と言えるでしょう。人と対面で会いたくない割合も若い世代が多いオンラインで済ませたいと考える人はZ世代が多いことを紹介しましたが、人と対面で会いたくないと考える人もZ世代が多いです。
同アンケートの「『人と対面で会うのが好きではない』という考えがあてはまるか」という設問に対し、18~24歳の54%が「あてはまる/ややあてはまる」と回答し、25~29歳の51.6%も同様に過半数を超えています。
人と会いたくない
オンラインで済ませる理由が若手世代とミドル世代では異なるのかもしれません。人と会いたくないオンラインで十分という声をX(旧ツイッター)でみていくと、
「社会人でマッチングアプリやってる人すごい。数少ない休みは絶対に1人で過ごすか人と会うにしても晩ご飯だけとかじゃないと無理。これ以上人に会いたくない」
「人と会うときは『人と会うときの顔』をしないといけない。知らない人の前では『ほんとうの自分の顔」でいれる。この『人と会うときの顔』をするのが苦痛なので、できるだけ知り合いに会いたくない、増やしたくない』
「展示会に行くのが面倒なので、出品者に個別に連絡をし、オンライン会議で商談をすることに。商売が確定してるなら行くけど、商談ならオンラインで十分」
オンラインで完結できるようになったいま、あえて効率の悪い対面でのコミュニケーションを煙たがる傾向があることが見えてきました。人に会うとなると“自分を作らなきゃいけない”といったオンモードに切り替えることを億劫に感じている人も一定数いるようです。オンラインが主流化する世の中ですが、人とのリアルなコミュニケーションが減ってしまうのはどこか悲しい気もしますね…。
(イチジュ)
配信: LASISA
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