家に留まるための備え
災害発生時、在宅避難をすることになった場合には、日頃からの備蓄が役に立ちます。電気・ガス・水道などのライフラインが断たれた場合の生活を想定して、必要な物を備えておくようにしましょう。
飲料・食料・日用品
普段の生活でも使う物については、ローリングストック法で管理すると無理なく備蓄を続けることができます。飲料水、食料品をはじめとして、トイレットペーパー、ティッシュペーパーなどの日用品や、生理用品、おむつなどの衛生用品も、普段から多めに買い置きしておき、使ったらその都度買い足すようにしておくといいでしょう。
保管は使う場所の近くや、パントリーなど備蓄品をまとめて収納できる場所が適しています。収納には、棚やキャスター付きのボックス、隙間ストッカーなども活用できます。物を入れる際には、古い物が手前に来るように並べる、いわゆる先入れ先出し方式にすると期限管理もしやすいです。
非常用トイレ
平時には災害時の飲食の方に意識がいきがちですが、飲食すれば当然、排泄もすることになります。水道や電気が使えなかったり、排水管が破損していたりしてトイレを流すことができなくなった時のために、非常用トイレを十分に用意しておくことも大切です。
トイレに行く回数が1人1日あたり7回程度とすると、4人家族の場合、3日分なら4×7×3=84回分、1週間分なら4×7×7=196回分が必要な計算になります。トイレを我慢して体調を崩すことにならないよう、多めに準備しておきたいものです。保管場所は、トイレの中か、トイレ近くの収納が使いやすいでしょう。
照明類
懐中電灯やヘッドランプ、ランタンなどの照明類は、アウトドア用品などと一緒に収納されている家庭も多いかもしれませんが、夜間の災害で停電が起こった時など、これらの照明が暗闇を照らして移動するのに必要となります。各部屋、すぐ手の届く場所に配置しておくと安心です。
カセットコンロ
電気やガスが使えなくなっても、カセットコンロで火が使えればお湯を沸かしたりレトルト食品を温めたりすることができます。アウトドアで使うこともできるので、1台持っていると心強いアイテムです。
同時に、カセットボンベの備蓄も必要です。カセットボンベの使用期限は約7年なので、7年以内に使い切れるように、ローリングストックで使いながら備えていくといいでしょう。
情報源になるもの
災害時においても、スマホが使えるうちはスマホが重要な情報源になりえるので、モバイルバッテリーのほか、乾電池式の充電器やそのための電池を備えておくと安心です。また、スマホが使えなくなった時には、ラジオが唯一の情報源になることもあります。そのため、持ち出し用には小型のラジオを、在宅避難用には小型のものでなくても、やはり1つはラジオを備えておくといいと思います。
ここで、それぞれの機器の電池の種類を同じものに統一しておくと、備える電池も1種類でいいので便利です。わが家の場合は、乾電池式の充電器やラジオなどを単3電池で使えるものに揃えています。
衛生用品
お風呂やシャワーに入れない状況でも体の清潔を保つためのグッズ、例えば体を拭くシートや、水なしで頭を洗えるドライシャンプーなどもあると便利です。被災時に限らず、事情があってお風呂に入れなかったり、汗が気になる時などにも使えます。洗面所など、使う場所の近くにまとめておきましょう。
定期的に備えの見直しを
他にも、家族構成やペットの有無など、それぞれの家庭の事情によって備える物は変わってきます。ウェブ上には家族構成に合わせた防災備蓄のチェックリストなどもあるので、それらを参考にしながら、ぜひ家族みんなで「わが家の防災」について話し合ってみてくださいね。
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<ライター/ぽりこ>
整理収納アドバイザー。小4男子と中1女子の二児の母。整理・収納・インテリアとお絵かきが趣味です。暮らしやすい家をめざして日々奮闘中!
配信: ぎゅってWeb