被災地の小学生から送られた1枚の手紙を基に制作
「明日という名の種をまこう」は、作詞を担当した藤川靖彦さんが2011年、バラを届けた被災地の小学生から送られた1枚の手紙を基に書いた作品。
「震災から4ヶ月が過ぎようとしていますが、わたしは生きたくても生きれなかった家族や親せきの分まで、毎日楽しく生きています。
小さなアリがバラの花を見るためには、するどいトゲを上らなければなりません。でも最後は美しい花を見ることができます。このアリのように、どんなに苦しい事があってもがんばって生きていきます」
被災した人々には「頑張れ!」ではなく、蕾が花をひらくような、1匹のアリが険しいトゲを乗り越えて、美しいバラの花に辿り着くことができるような、そんな明日への希望が必要なのではないだろうか。綴られたそんな思いに、金子隆博さんが美しく心に残るメロディを載せた。
金子隆博さんとK-Mutoさんがコンビを組んだ重厚感のある編曲で、総勢18人のシンガーによるゴスペルクワイアのような豪華な楽曲が完成した。
CDがリリースされた5月25日(土)、日本橋髙島屋本館にて、寛仁親王妃信子殿下を迎え「明日という名の種をまこう」発表披露ライブが行われた。発表披露ライブにはレコーディングに参加した全アーティストが参加し、多くの観衆の前で披露した。
企画プロデュースを担った藤川靖彦さんのコメント
以下は、企画プロデュースと作詞を担った藤川靖彦さんのコメントの一部抜粋だ。
「今年1月1日に起きました令和6年能登半島地震により亡くなられた方々に心からの哀悼の意を表しますとともに、未だ日常生活に支障をきたされている被災地の方々にお見舞い申し上げます。
2011年、自らの眼で見た被災地の姿は、言葉では表すことができないほどのショックでした。自分にできることは何なのか?気が付いた時には車にバラの花を積み込んで被災地に向かっていました。
たくさんの避難所や学校を回っているうちに気付いたことは、蕾が花を開く、被災地ではそんな明日への希望が求められているのではないかと言うことでした。
明日は必ずやってきます。明日も花はかならず開きます。そんな思いを込めて歌詞を書きました。被災地の方々の心に届けば幸いです。僕らは応援し続けます!」
また、楽曲のリリースに合わせて、YouTubeチャンネルにてミュージックビデオ(撮影・編集:冨樂和也さん)も公開されている。ビデオは、楽曲のレコーディングや発表披露のライブ映像で構成されている。
「明日という名の種をまこう」を聴いて、能登半島地震で被災した人々を応援しよう。
明日という名の種をまこうMPV:https://www.youtube.com/watch?v=i6IzoImWpZQ
(佐藤 ひより)
配信: STRAIGHT PRESS
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