料理の脇役!?「しそ」の栄養パワーを解説
そうめんやお刺身などの料理に彩りを添え、すがすがしい香りが味のアクセントにもなる香味野菜の一つ「しそ」。実は、脇役のままにしておくのは、もったいない栄養が詰まっています。この記事では、しその栄養ポイントや注目成分、青じそ・赤じそとの違いなどを解説します。
▲青じそ(右)と赤じそ(左)。それぞれ品種が異なります。
青じそ・赤じそは別の品種で、青じその葉=大葉
「しそ(紫蘇)」は大別すると、葉の両面が緑色の「青じそ」、葉の両面が赤紫色の「赤じそ」があります(厳密には、葉の表面が緑色×裏面が赤紫の“片面じそ”や葉が縮れた“ちりめんじそ”などもあります)。「青じそ」は、薬味や彩りとしての使用頻度が高いこともあり、本来の旬は6~9月ですがハウス栽培で年間を通して手に入ります。
▲梅仕事シーズンの6~7月に出回るのが赤じそ(手前)。
一方、「赤じそ」は、アクが強いため生食よりも梅干し、しそジュース、しば漬けなどに加工されることが多く、スーパーなどの店頭に並ぶのは旬の6~8月に限られるようです。初夏は「青じそ」「赤じそ」の両方が手に入りやすいレアなシーズンといえます。
「しそ」よりも「大葉」の名前に、なじみがある人も多いかも知れません。「大葉」は「青じそ」の「葉」のみを指す呼び名。しそは、春に芽(芽じそ)が出て、夏に葉、秋に花や実(花穂じそ・穂じそ)が収穫されます。芽・葉・花実いずれも食べられることから、葉の部分だけを他と区別するため「大葉」という呼び名が定着したのだとか(諸説あります)。
ちなみに、青じそ(大葉)とよく似た葉の形で、焼き肉などの添えものとして人気の「えごま」もシソ科です。また、イタリアンハーブの「バジル」も、見た目は異なる「ローズマリー」もシソ科です。
配信: LASISA