主人公の名前は浦賀(うらが)さき。しかし、陰で彼女は「イラガ」と呼ばれている。イラガとは触ると危険な毛虫の名である。なぜそのように呼ばれているのか?実は、彼女は特異体質で、触れた異性の服を吹き飛ばして素っ裸にしてしまうという能力の持ち主だった!
本作を呼んだ読者からは、「斬新な特殊能力でめっちゃ笑いました」「下着は吹っ飛ばない謎」「下着が残るところにこの能力の慈悲を感じる」という感想が届き、突拍子もない設定を意外とすんなり受け入れ、楽しむ読者が相次いだ。「服を飛ばされてる友人たちが、誰ひとり動じてなくて笑う」「絵が本当にかわいくて、いい人しか出てこないし、卑屈にならない主人公に好感度100%!」「この手のギャグ漫画、永遠に読んでいたい」と好意的な感想が出そろった本作。
本作の作者は、小学館の「新人コミック大賞」で佳作を受賞しデビューを果たした杏乃(@sakana32929)さん。その後も、読み切り作品やゲームのコミカライズを担当し、現在も2本の連載を同時に抱えている人気漫画家だ。杏乃さんの作品に共通して言えるのは、かわいい絵のタッチの割に、ギャグ要素を全面に押し出したクセ強めの漫画が多いということ。今回紹介する漫画も“ぶっ飛んだ”設定となっている。本作について杏乃さんに話を伺ってみた。
――SNSで読者から「どこからこんなネタ思いつくのか謎すぎるw」というコメントが届いていましたが、本作のネタを思いついたきっかけは?
ぼーっとしているときに超能力について考えることがあり、最初は「触るだけで服が吹き飛ぶ超能力があったら大変そうだな…」とふと思いついたことがきっかけです。恋愛モノの漫画においては何かひっかかり(恋愛するうえでの障害)が必要だと思っています。今回のストーリーの中では、「相手に触れると服が吹き飛ぶ」→「好きな相手に触れることができない」という“厄介な能力”をひっかかりとして話を考えました。
――「下着が残るところにこの能力の慈悲を感じる」という読者のコメントに共感しました。確かに下着は残っていますね(笑)。
はい。自分の中ではあくまでも少女漫画として描いた作品なので、全裸になる必要はない…というより最低限隠すところは隠そうと思って、こうなりました。
――差し支えなければ、現在抱えている2本の連載について教えていただけますか?
はい。今は「ベツフラ」(小学館)にて「がんばれしおりちゃん」という連載漫画と、「コミックシーモア」で「わたしの隣のヤンデレくん」という連載漫画を配信中です(※「わたしの隣のヤンデレくん」は“杏蜜”という名義で執筆)。見かけた方は読んでいただけるとうれしいです!
本作「初恋と衝撃」は、ラストシーンまで衝撃が走る!読んだ人たちからは「いいエンドだなぁって思ってたらまさかの迷惑エンドだったw」「だいたい予想はついてたんだけど、やっぱ最後そうなるかぁ(笑)」といった感想が!想定内だった読者も想定外だった読者も、まとめて笑わせてしまうラストシーンをぜひ楽しんでほしい。
さらに杏乃さんが作画を担当し全3巻が発行されている「イケメン貧乏神と同居はじめました!」や杏乃さんのオリジナル作品「歯医者のお姉さんが気になる」なども続けて読んでみて!
取材協力:杏乃(@sakana32929)
配信: Walkerplus
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