災害時への対策
災害時のために用意すべきものについてお話させていただきました。
では普段から習慣として行っておくと良い行動などではどのようなものがあるのでしょうか。
健康状態や病歴の記録
常備薬の際にもお話しましたが、災害時にいつものかかりつけの先生に受診できるとは限りません。
いざという時にお家の猫ちゃんの健康状態や、今までの受診歴などについて動物病院間でやり取りが出来る可能性も低く、飼い主さんが病歴の記録や健康診断の結果などをまとめておけると、診察がスムーズになる可能性が高いです。
先生からお話されたことを日記のように記しておいても良いでしょう。
メモを取るなんて面倒…という飼い主さんの場合、今までの動物病院での明細書をとっておくだけでも、受診歴の記録につながります。
明細書には処方されたお薬の名前が書かれていることもあるので、病歴のヒントになることもあるでしょう。
マイクロチップの挿入
猫ちゃんの場合、災害時のパニックで家を飛び出してしまったり、行方が分からなくなってしまうこともあります。
野良猫ちゃんなのか、飼い主さんのいる猫ちゃんなのかがわからなくなることもあり得ます。
保健所や動物病院などではマイクロチップのリーダーを持っているところも多く、まずはマイクロチップの有無を確認して、飼い主さんのいる猫ちゃんなのかどうかを判明させるケースが多いです。
マイクロチップは、一般的に挿入をしたら登録を行い、登録したマイクロチップのナンバーと飼い主さんが誰であるということを結びつけます。
そのため、データベースを持つ団体に問い合わせをして番号を照合させることで飼い主さんが誰であるかということを調べられるのです。
しかし、逃げ出した猫ちゃんを見つけた人が全てマイクロチップのリーダーを持っているわけではないため、迷子札のような確認できるものと併せてマイクロチップの挿入を行なうと、より確実でしょう。
感染症の予防対策
災害時、避難所でたくさんの動物さんたちと同じ空間で過ごしたり、逃げ出してしまって外にいる野良猫ちゃんと一緒に過ごしたりすることで、感染症に罹患するリスクが高くなります。
猫ちゃんは、普段からあまり病院に行くことを好まない子も多く、予防接種が定期的に行われていない子や外部・内部寄生虫の予防を行なっていない子も多い傾向があります。
いざという時のために、お家の猫ちゃんを守るためにも定期的なワクチン接種や内部・外部寄生虫の予防を行なうことをおすすめします。
まとめ
できれば災害に見舞われることがないことが理想的ですが、いつ身の回りで起こるかわかりません。
飼い主さんの防災と同じで、猫ちゃんの防災も、いざという時に後悔しないよう、普段から気を付けて準備をできると安心です。
最近では動物さん用の避難用バッグも市販されているようです。まずは最低限の備えとして、購入してみるのも良いでしょう。お家の猫ちゃんにとって最適な備えが準備できると安心ですね。
配信: ねこちゃんホンポ
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