甘酒、塩麹、納豆、キムチ、ヨーグルト、チーズなどの発酵食品。
乳酸菌や納豆菌など善玉菌を「腸活」目的で積極的にとり入れている方も多いのではないでしょうか?
今回は、注目の発酵食品「麹」を使って作った新しい麹チーズについて、広報担当の村田さまにお話しいただきました。
健康効果が注目される発酵食品・・・注目のニューフェイスとは?
微生物の働きで生まれるさまざまな発酵食品。
チーズやヨーグルト、漬物や味噌・納豆など、美味しく栄養豊富なのはもちろん、それぞれが持つさまざまな健康効果が注目されています。
毎日の食事の中で意識的に摂るようにしているという方も多いのではないでしょうか?
そんな発酵食品の中で、いまひそかに注目を集めているチーズがあります。
その名も「麹チーズ」。
腸活が人気の今、注目されるメイド・イン・ジャパンの新しいチーズが、「麹チーズ」なのです。
腸活でも話題の「麹菌」って何?どんな効果があるの??
「麹チーズ」はその名のとおり、麹菌で発酵熟成させてつくったチーズです。
麹菌とは、味噌、醤油、みりん、酢、日本酒、甘酒といった日本の伝統的な発酵食品づくりに用いられてきた、私たち日本人にとってはとても身近な菌です。
麹菌には、たんぱく質をアミノ酸に分解するプロテアーゼ、でんぷんを糖に分解するアミラーゼなど多くの酵素を生成するなどの働きがあります。
米と麹菌から成る甘酒は、「飲む点滴」といわれるほど、高い栄養価に人気が集まっています。
もともと健康効果が知られる麹菌ですが、広島大学の研究により麹菌由来のプロテアーゼが腸内ビフィズス菌を著しく増加させることも報告されており、腸活としても注目を集めています。
日本人が昔からお世話になってきた「麹菌」で発酵させたチーズとは、一体どんな味でしょうか?
一般的なチーズとは異なる、噌や醤油を思わせる和風な味わいがあり、初めて食べる方は驚かれるかもしれません。
γ-グルタミルペプチド(コク味が強いペプチド)によるうま味の豊富な味が特徴です。
ソフトな食感にうま味たっぷり、初めて食べたのにどこか懐かしく毎日食べても飽きない味は、当然和食にも好相性で、日本酒との相性も最高です。
チーズの独特の風味が苦手という方にも、ぜひ試していただきたいチーズです。
実は、世界初のチーズ!
そんなチーズがあったなんて知らなかった、という声が聞こえてきそうですが、それもそのはず。
麹菌で発酵させたチーズ開発は過去にもおこなわれましたが、うまく発酵しなかったり味がいまいちだったり、製品化はとても難しいものでした。
麹チーズは、日本の乳製品の世界的な競争力強化を目的とした国策のもと、日本獣医生命科学大学を中心としたチームが数年かけて研究開発し、2021年頃に世界で初めて製品化された、知る人ぞ知るすごいチーズなのです。
ここでいう「麹チーズ」は麹菌の発酵によってつくられたチーズを指します。
チーズを塩麹や醤油麹に漬け込んだ味付けチーズも「麹チーズ」という名称で市場に出ていることがありますが、そちらとは別物です。
高たんぱくで、塩分が少ないから減塩レシピにも!
麹チーズは美味しさだけでなく、栄養面でも注目すべきポイントがたくさん!
それは、アミノ酸、ビタミンや酵母などの栄養を含む酒粕を原材料の一部に使っていること。
酒粕を添加することにより、麹チーズは一般的なチーズに比べγ-グルタミルペプチドも多く含有されています。
さらに、麴チーズは高たんぱく(100gあたり18.0g)、その一方で塩分相当量は100gあたり0.93gと、一般的なナチュラルチーズの半分程度(※カマンベールは2.0g、ブルーチーズは3.8g)です。
また、チーズといえばカルウシムですが、こちらは100gあたり269mg含まれているので、麹チーズを毎日少しずつ食べれば、不足しがちなカルシウムを補う効果も期待できますね。
美味しくて、栄養面もすごい麹チーズ。
さらに、麴チーズは加熱処理をしていないため、麹菌が生きています(そのため、家の冷蔵庫でも熟成が進みます)。
生きた麹菌を積極的にとりたい! という方にもぴったりですね。
実は、麹菌は2006年に国菌として認定された菌で、日本の豊かな食文化に貢献してきた、私たちにとっても重要な菌です。
麹を利用した新しい食品である麹チーズ。
今日から早速、食生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。
[執筆者]
広報担当:村田
世界初の「麹菌熟成チーズ」を販売する公式オンラインショップを運営。
日本の伝統食材である「麹」が生んだ、麹チーズの魅力をより多くの人に知っていただき、国産ナチュラルチーズの競争力強化に貢献することを目的に活動しております。
麹チーズ公式オンラインショップ
配信: キレイ研究室
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