●基本その1 使わないものから段ボールに詰める
まず詰め始めるのは、普段使わないものから詰めるのが基本。使うものを先に詰めてしまっては、当然後でそれをもう一度広げなおすという手間が発生。趣味の道具や本など、もし日常からなくなってしまったとしても影響のないものから順番に詰めていきましょう。
●基本その2 重い荷物は小さい段ボールに詰めるのが基本
一先ず、たくさんの本を大きな段ボールに順番に詰めていく…。やりがちな作業ですが、実はコレ、間違い。重くなりそうなものは、小さな段ボールに詰めてコンパクトにすること。そうしないと運びにくいだけでなく、そこが抜けてしまい荷物が落ちてしまうなんてことも。小さい段ボールに詰めて、小回りが利くようにした方が結果効率アップ。
●基本その3 ガムテープは横と縦にクロスして貼る
まず、段ボールはクロスに組み合わせず、しっかりとガムテープで張ってとめるのが基本。その際、横一文字だけでなく、縦に一本ガムテープを張るだけで強度がグッとアップ。
●応用その1 詰める時から新居の配置を意識してグループ分け
梱包する時から新居のどこに置くものなのか、意識してグループ分けすると、引っ越し後の新居での開封作業がグッと楽に。リビング周辺やベッド周辺、キッチン周辺など、大まかにグループわけでしてA、B、Cのような記号を段ボールの天面、または側面に書いておくと、新居で「あれどこだっけ?」となった際、いちいちすべてを開封しなくてもOK。
●応用その2 洋服を使えば緩衝材を買う必要なし
引っ越しの際に心配な割れ物。これらを運ぶために、ホームセンターでプチプチなどを買うこともありますが、いちいち緩衝材を買って包まなくても、リネンや洋服を使うと便利。隙間にはタオルをフワフワに丸めて入れたりすれば、緩衝材として衣類も運べて一石二鳥。あまり気にならないというならば、靴下を何重かにしてグラスを包むのもアリ。もし割れてしまっても、外に飛び散らず、そのまま破棄できるという利点もあります。
●番外編 ちなみに引っ越しは3月を避けるべきという意見も…
新生活前なので、3月は引っ越し需要が高く繁忙期。つまり、人手が足りないために、経験の浅いアルバイトスタッフが現場に入ることも数多いのだとか。そこで、もし調整できるのならば3月の繁忙期は避けた方が良いという意見もあります。なるほど!
何より、一番のテクニックは捨てること。1年以上袖を通していない洋服は捨てる。読まなかった本は売ったり電子化するなど、荷物を減らせば引っ越し料金もぐんと安価に。気力体力を伴う引っ越しだからこそ、荷物を減らして効率アップ。新生活をスムーズに迎えましょう。
(文・梱包坂ゆみ/考務店)