家族の変化とひとりになる不安
30代から40代へ。女性ならふと思うことがあります。「結婚しなくていいのかな?子どもを産まなくていいのかな?」
影木さんが初めてちゃんと結婚と向き合った時、すでに弟であるDAIGOさんはブレイクしていました。DAIGOさんの姉としてテレビに呼ばれる機会も増え、影木さんは「結婚したいので、テレビでお見合い相手を募集してくださいよ」と口走ってしまい、なんとそれが実現してしまうのです。
4人の男性とお見合いしましたが、すべてが頓挫(とんざ)。影木さん40歳、気落ちして、結婚も出産もあきらめようとかたく誓ったはずなのですが…。
振りかえってみると、一人暮らしは不向き、ルームシェア生活も不向きです。自律神経に不調をきたして実家に戻れば、あたたかい部屋と両親が迎えてくれました。
影木さんは、ひとりは無理だと改めて痛感。でも仲のいいDAIGOさんは北川景子さんとの結婚で実家を出て、今は健在の両親も、いずれはいなくなってしまいます。
“40歳になって何を悠長(ゆうちょう)に構えているのだ?”とか、“仕事もあるのだから甘えている場合ではないのでは?”など、手厳しい意見もあるかもしれません。
とはいえ、人が何かを心の奥底から望むのは、案外こんなきっかけからではないでしょうか。ひとりになりたくない、さみしい。そして漠然とした「女としてこのまま終わっていいのかな?」という不安。
ここから影木さんの、本気の婚活が開始するのです。
40代で本気の婚活宣言
影木さんは名の知れた漫画家で、ご家族も有名人。下心のある人が接近してくる恐れも、SNSで拡散される心配もあります。そうなると、マッチングアプリや結婚相談所には飛び込めません。
ねらい目はいわゆる口コミ。方々で「婚活宣言」をしてリターンをねらう、昔ながらの「いい人がいたら紹介してよ」作戦です。
影木さんが潔(いさぎよ)いのは、出会う男性に臆(億)せず「結婚していますか?」「離婚したら教えてください」と確認するところです。
これ、できるようでなかなかできませんよね。恥ずかしい、ガツガツしているみたい、など守りに入ってしまうのが世の常。トライ&エラーなしに、本気の婚活はありえません。
「自分の中で『いい人』と思ったら、まず結婚できるかどうか聞いてみるという行動を繰り返しました」という影木さん。
影木さんには、「一人で生きていく分だけの体力(お金)」はあります。「でも、お互いに困ったときに支え合えるって理想的じゃない?」。これは、影木さん独自の口説き文句です。
自分の意思を明確にして、大胆かつ的確に行動に移しました。やがて影木さんの願いは実を結びます。婚活を開始して4年後、現在の伴侶と出会うのです。
配信: 女子SPA!