ネトフリ発「異色の恋愛リアリティ番組」が甘酸っぱい青春時代を思い出す!小さなモヤモヤに共感の嵐

ネトフリ発「異色の恋愛リアリティ番組」が甘酸っぱい青春時代を思い出す!小さなモヤモヤに共感の嵐

「もしかして好き?」から始まる恋


また、「もしかして、俺のこと好きなのかも?」という、多少の勘違いから始まる恋をしているのが、ゲンセイ。リョウタに指名されてペアでコーヒートラックを運営することになったのだが、その日の営業について書いたノートの筆跡を見たゲンセイは、初日に行われた「第一印象で気になった人への匿名の手紙」の相手がリョウタだと勘違い。

一気にリョウタのことを意識しだし、自分がコーヒートラックでペアの相手を指名することになった際には「まだだめ、両思いになっちゃう」となぜかリョウタとは別の相手を指名するという、“意識しすぎて、逆に遠ざける”という初々しさを見せていた。

共同生活もしたことはないし、コーヒートラックも運営したことはない。けれど、同じ空間で毎日同じ方向を向いて努力するというのは、誰しもが経験したことのある学校生活に似ているし、その中で徐々に育まれていく自然な恋心は、どこか経験のある、青春時代のピュアな感情を彷彿とさせられる。

小さなモヤモヤや嫉妬に共感の嵐


男性同士の恋愛リアリティということで見始めたが、そこにあったのは異性でも同性でも変わらない、シンプルな人と人との恋愛。

シチュエーションは違えど、自分のことと重ねて見てしまう部分もあり、恋のスタートも、ドキドキも、小さなモヤモヤや嫉妬も、異性だから、同性だからいって大きく変わりはないのだと、改めて気づかされる。

改めていうが、この番組のルールは「約1か月のあいだ共同生活をすること」「コーヒートラックを皆で運営すること」のみ。

そして、恋愛リアリティショーでありつつも、恋愛成就のみならず、一生モノの友情を育むことや、ただ宝物のような一ヶ月を過ごすことも祝福すべきゴールだと言うこともあり、出演者は“恋愛”のみにこだわらずに、自分の気持ちを大切にしながら番組に参加することができるのだろう。

同性愛だからといって、特別なものとして取り上げず、人と人が同じ時間を過ごし、共に一つのことを成し遂げる中で育まれていく感情はあまりに自然で、見ているこちらが学生時代のピュアな青春を彷彿とさせられる。

ここからどういった恋や友情が生まれるのか。恋愛リアリティが苦手な人にも見て欲しいし、自分のピュアな初恋を思い出せるような作品を、今後も楽しみに見届けたい。


<文/瑞姫>

【瑞姫】
1994年生まれ。奈良県出身。エンタメメディアでの芸能ライターとしての経験を経て、フリーランスのライターに。主にエンタメ・トレンド系の取材・インタビューを中心に、恋愛コラムの執筆を行っている。フォロワー数4.5万人のTwitterでは恋愛・美容系について発信する、インフルエンサーとしても活動中。漫画と散歩と猫が好き。

Twitter:@mizuki32k

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