運動前に食べるのがおすすめ!熱中症対策に「梅干し」を活用するポイント

運動前に食べるのがおすすめ!熱中症対策に「梅干し」を活用するポイント

暑さが続くと気になるのが熱中症。熱中症対策には、梅干しが良いと聞いたことがありませんか?この記事では、熱中症対策になぜ梅干しが良いのか、どんなふうに食べたら良いのかなどを解説します。注意点やポイントをおさえて、上手に梅干しを取り入れましょう。

熱中症対策に「梅干し」が効果的なワケ

熱中症対策にはミネラルが重要

熱中症対策には水分補給はもちろんですが、ミネラルの摂取も重要になります。汗を大量にかくと、水分とともに塩分やミネラルも失われるためです。

塩分やミネラルも失われた状態で水分補給だけをおこなうと、血液中の塩分やミネラルの濃度が低くなり、熱中症の症状につながってしまいます。(※1)

梅干しにはミネラルや塩分が豊富

梅干しには、大量の発汗で失われやすい塩分(ナトリウム)やカリウムが含まれています。酸味成分であるクエン酸も豊富。クエン酸にはミネラル成分を効率よく吸収しやすくする作用がありますよ。

また、体を動かすために必要なエネルギーを生み出す回路において、クエン酸は中心的役割を担っています。(※2,3,4)


梅干しの栄養を管理栄養士が解説。栄養を効率よく摂れるレシピ付き

熱中症対策に役立つ梅干しの食べ方

ポイント

食べるタイミングは食事のときや運動前がおすすめ

一日1~2個までを目安に食べる

麦茶に加えるのもおすすめ

食べるタイミングは食事のときや運動前がおすすめ

梅干しに含まれるクエン酸は、一度に大量に摂取しても体に溜めておけないため、こまめに摂ることで効率よく吸収できるといわれています。また、疲れる前にクエン酸を摂っておくと、エネルギーを効率よく生み出すのに役立ちます。

このような理由から、食事のたびに小分けに摂ったり、体を動かす前に食べたりしておくことがおすすめです。(※4)

一日1~2個までを目安に食べる

梅干し1個(中サイズ:10g)あたりの塩分量は、塩漬けの梅干しで1.8g、調味漬けの梅干しで0.8gです。食事摂取基準(2020年版)による一日の塩分摂取目標量は、成人男性で7.5g未満、成人女性で6.5g未満と設定されています。

ほかの食事からも塩分を摂取することを考慮し、塩漬けの梅干しなら一日1個まで、調味漬けの梅干しなら一日2個までを目安としてはいかがでしょうか。(※3,5,6,7)

麦茶に加えるのもおすすめ

麦茶はカフェインが含まれていないため水分補給に役立ちますが、大量の発汗がある場合は塩分やミネラルの補給もポイント。

梅干しを麦茶に足せば塩分やミネラルをプラスでき、さらにクエン酸のはたらきでミネラルの吸収がよくなることも期待できます。(※1,3,4,8)

関連記事: