夫婦関係がうまくいかない…と悩んでいませんか?でも「100%うまくいってる夫婦」なんて存在しない気もします。
「夫婦はそもそも他人。“問題があること”を前提に、どうリカバリーするかが重要だと思います」と言うのは、エッセイストの犬山紙子さんです。犬山さんが自身の体験、そして多くの夫婦を取材してわかった「リカバリーのヒント」とは?
(以下は犬山さんの著書『すべての夫婦には問題があり、すべての問題には解決策がある』を再構成したものです)
怒りっぽい私、自罰的な夫
●犬山紙子×劔 樹人夫妻のケース
私は結婚3年目から4年目までカウンセリングに通っていました。というのは怒りっぽい性格をどうにかしたかったからです。怒りっぽいって「性格だからね」と甘やかされがちですが、周りに悪影響を及ぼすよくない性質、最悪モラハラにまで至るものだと、人と一緒に暮らすようになり強く思うようになりました。
怒りっぽい私は、お腹が空いている状況で時間に余裕がないと無自覚に何かに怒ってしまうという性質がありました。急いで仕事の支度を用意しながら「え、なんで昨日のご飯が冷蔵庫に入ってないの?」「ゴミが溜まってる!」と不機嫌な顔で夫を責めてしまっていたのです。ただの八つ当たりです。
カウンセリングで原因を探ることに
小さい娘もいるなか、こんな理不尽な姿を見せるのは絶対によくありません。夫だってすぐ怒る相手との生活はストレスフルなはず……。優しい夫は絶対に言い返してきませんし。夫はいつか疲れ切って、傷ついてしまうかもしれない。それを防ぐためにも、自分のためにも、カウンセリングを受けようと思ったのです。
カウンセラーといってもピンキリですので「臨床心理士の資格を持っている」「経験がそこそこ豊富である」「初回にしっかりと話を聞いてくれる人である」ことを条件にするのは自分のなかで決めていました。
怒らないための対処療法は巷にあふれていますが、それよりは原因療法。「そもそもなぜ自分は怒ってしまうのか?」を知り、根本から修正をするのが狙いです。
配信: 女子SPA!