妊娠中の食事術【後編】 〜減塩でもおいしい! 塩分を減らす食べ方のコツ〜

妊娠中の食事術【後編】 〜減塩でもおいしい! 塩分を減らす食べ方のコツ〜

第2回 知っておきたい、妊娠中期の豆知識!

夏の疲れがどっと出やすい初秋は、からだ全体がむくみやすい時期でもあります。また、妊娠中は赤ちゃんに栄養を送るために血液中の水分が増加し、体内の水分と血液のバランスが崩れ、むくみが出やすくなるもの。赤ちゃんの成長につれて骨盤内が大きく圧迫され、下半身の血流が心臓に戻りにくくなることも原因のひとつです。冷えや運動不足、睡眠不足、偏った食事もむくみを招きやすいので、気をつける必要があります。

むくみや血圧上昇の原因は塩分のとり過ぎかも?

妊婦さんはカルシウムや鉄分、ビタミンなどをふだんより多めにとり、塩分のとり過ぎに気をつけましょう。塩分のとり過ぎは腎臓に負担がかかり、むくみだけでなく、タンパク尿や血圧上昇の原因となります。妊娠中、望ましい塩分摂取量の目安は1日7.5g以下。みそ汁1杯で約1.5~2g。ラーメン1杯を汁まで飲むと約5g。梅干し1個で約1.6gあるように、日本人の一般的な食事は、塩分が多めの傾向がありますので、減塩を心がけましょう。

妊娠中はカルシウム、鉄分などを多めに摂取

塩分を控えるマイルールをつくりましょう

例えば、塩分の多い汁ものやスープ類は1日1杯、麺類の汁は飲まない、漬物、塩蔵品は1切れだけなど自分のルールを決めると、上手に塩分がおさえられます。また、調味料やドレッシングは少量にして、お酢や柑橘類などの酸味や、のりやゴマなどの風味のある食材を活用して、うす味でもおいしくなるように工夫するのも減塩を楽しむコツ。酸味のほか、だしのうま味、香り、歯ごたえ、色など、味覚を楽しむ要素はたくさんあります。

塩分をとり過ぎてしまったときにはカリウムを!

さらに体内の血液に含まれる塩分を尿といっしょに排出させる働きのある、カリウムも注目を集めています。カリウムは、アボカド、ほうれん草、枝豆、里いも、ドライフルーツ、納豆などは含有量が豊富です。水分と同時にとると効果的なので、水分をとることも重要です。


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同法人は「妊娠期から始める孤育て(孤独な子育て)予防」「コンテンツによる社会課題の予防・解消」を展開する子育て支援団体です。産前産後の母親やその家庭に、妊娠週日数や月齢に応じた赤ちゃんの成長の様子やアドバイスを送る事で、乳幼児虐待や産後うつなどを未然に防ぐことを目指しています。
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