「おでんの件、ご角煮下さい」恥ずかしい誤字メールを上司に問い詰められるも、部下がまさかの切り返し!【漫画の作者に聞く】

「おでんの件、ご角煮下さい」恥ずかしい誤字メールを上司に問い詰められるも、部下がまさかの切り返し!【漫画の作者に聞く】

シュールな絵柄と作風で、時にはちょっとホラーっぽい一面がクセになるクラッシャー主婦(@tatakau_organic)さんの4コマ漫画。SNSでファンも多い作品の中から、今回は「おでんと角煮」というエピソードを紹介し、作品にまつわる話を聞いてみた。

■4コマ漫画「おでんと角煮」
会社で部下の誤字メールを見つけた上司。「おでんの件、ご角煮下さい」とは、どう見ても「お電話の件、ご確認下さい」の間違いだろう。取引先相手に恥ずかしい!と部下を問い詰める。

しかし、部下は文面に間違いはないと切り返す。その主張とは…。

■誤字メールに言い訳をするときの後ろめたさ
「身近なトラブルや、仕事中の失敗がネタになっていることが多い」というクラッシャー主婦さん。このエピソードについては「取引先から誤字含むメールをもらったり、自分が送ったメールに誤りがあるのを後から見つけたり、というような体験から思いついた話です。厳しく叱られたことはないのですが、このような失敗をしたときに言わなくてもいいような“おかしな言い訳”を口走ってしまうことがあります。そういう後ろめたさや、バツの悪さをかき消す目的で漫画にしました」

また、“でき過ぎていない”登場人物を模索しているとか。「世の中には、成長や愛、友情などポジティブなテーマの物語にあふれています。このような作品では主人公は強い正義感を持っていたり、健気な努力家であったり好人物である場合がほとんどですが、人間ができ過ぎているため個人的には共感しにくいと感じることがあります。そこで私は視点を変えて、問題に立ち向かわず小手先で何とかしようとする登場人物による、ポジティブとはいえないストーリーを作るべくネタ探しを続けています。誰がそんな話を読みたがるのかという疑問はあるかもしれませんが、好きなものを自由に描けることはアマチュア作家の強みであり、楽しみでもあります」

読み始めると引き込まれる、クラッシャー主婦さんの独特な4コマ漫画の世界を味わってほしい。

取材・文=折笠隆

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