数年前からホラー漫画を描いている色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)さんは、SNSを中心に短編漫画を公開している。独特な世界観がなんとも魅力的で、どの作品も続きが気になってしまう。今回はXに投稿されている中から漫画「火葬場の煙(1)~(2)」を紹介するとともに、著者に大切な人が亡くなったあとの不思議な体験などについても聞いた。
主人公の家からは火葬場が見え、その火葬場の煙にはとある噂がある。黒煙が集まると次第に故人の顔になるというのだ。火葬された親族の笑顔が現れたと聞いたこともある。
主人公は長年祖母を介護していたが、ある日ひっそりと息を引き取ってしまう。徐々に病気が進行して、最後は孫のこともわからなくなっていた。祖母が亡くなったのは残念だが、主人公は長年の介護から解放されて、正直安堵していた。
そして、祖母の火葬も例の火葬場で行うことになり、やがて黒い煙が昇り始める。噂を半信半疑の主人公だったが、もし本当なら「祖母の最期の笑顔が見られるかも」と淡い期待を寄せる。
煙はどんどん増えていき、やがて人の顔のようになっていく。しかし、主人公が目にしたのは祖母の笑顔ではなく、敵意や憎悪に満ちた恐ろしい表情だったのであった…。
――もしも主人公の立場だったら、怖い表情をしたおばあちゃんの煙を見てどう思われますか?
主人公と違って私は気が弱いので、本心を見透かされていたと思うとトラウマになりそうです。取り返しのつかない死後に、あんな顔で睨まれたらゾッとします。
――色白ゆうじろうさん自身、大切な人が亡くなったあとで不思議な体験をしたことはありますか?
ある親族が亡くなった時、私は原因不明の高熱で寝込んでしまいました。周囲の人たちは「お別れの虫の知らせだ」と軽く言っていましたが、私は多忙でお見舞いに行けていなかったことを思い出し、「そのことを死に際に責められたのでは?」と考えると背筋が寒くなりました。
果たして、祖母は介護に苦しむ主人公の本心に気が付いていたのだろうか…!?色白ゆうじろうさんはほかにもホラー漫画を公開しているので、気になればぜひ読んでほしい!
取材協力:色白ゆうじろう(@mrwhiteblogger)
配信: Walkerplus
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