親が離婚・・・その時子どもができることとすべきこと5つ

親が離婚・・・その時子どもができることとすべきこと5つ

3、親に離婚された子どもの気持ち

実際に親に離婚された子どもの気持ちをご紹介します。

(1)誰にも言えない

「親が離婚したんだ」などとは軽く他人に吹聴できる話ではありません。

言うタイミングが難しいもの。

思春期などでは傷ついているため、軽く口にできないケースもあります。

(2)友達に話すと同情される(それが辛い)

友達に話すことで変に同情されることも正直に言って迷惑だと感じてしまいます。

軽い調子で話しても相手は「かわいそう」な雰囲気で労わってくれます。

しかし、それがむしろ辛いと感じるケースも少なくありません。    

(3)父の日のプレゼントは?など、いること前提に話されることが辛い

日本では、両親が揃っているのが普通と思いがちです。

そのため、「父の日のプレゼントはどうする?」などの友人との何気ない会話で返答に困ってしまいます。

下手に「両親離婚してるから渡せないんだ」などと言っても同情されるだけ。

話を合わせるのが辛いと感じることもあるでしょう。

同様に「お母さんに伝えてください」などの連絡を学校や保護者などから受けることも苦痛です。

どうして「保護者に」というくくりで話をしないのか。

普通の家庭に生まれたかったと苦しくなるケースもたくさんあります。

(4)同居の親が別居の親の悪口をいうのが辛い

同居の親が、何かにつけて離婚した別居の親の悪口を言います。

はっきり言って、自分の親の悪口は楽しいものではありません。

親からすると離婚すれば赤の他人でしょう。

しかし、自分にとってはかけがえのない親なのです。

悪口に付き合うほど自己嫌悪に陥ってしまいます。    

(5)異性と付き合っても別れることを想定してしまう

異性とお付き合いに発展してもどうしてもうまくいくとは思えません。

いくら今幸せでもやがては憎しみ合うのではないかと不安を感じてしまいます。

いっそ生涯独身でいた方が幸せなのでは?とも感じてしまうことでしょう。

子どもを産み育てる自信も持てないケースもあります。

(6)父と母、どちらも好きなのにどちらの味方もできない

父も母も好きなのに、「どっちと一緒に暮らす?」「パパのこと好き?」などと聞かれることほど苦痛はありません。

子どもは両親どちらかの味方になることはできないものなのです。  

(7)親が嫌い、そんな自分が嫌

離婚を選択してしまった親が嫌いになるケースもあるでしょう。

幼い頃から両親が不仲で喧嘩が絶えなかったケースでも親が嫌いになる場合があります。

しかし、親を憎みながらも、愛を求めている自分がもっと嫌いと感じる子どもは少なくはありません。

自分の心がよくわからず戸惑いを感じます。    

(8)人を信じられない、夜になると泣いてしまう

親の離婚を通して人間不信に陥るケースもあります。

そして精神の不安定さから夜になると知らずに涙が出てしまう子どももいるでしょう。

昼間は平静を装い親の前でいい子でいる子ほど、実は一人で抱え込み思い悩んでいるものです。   

4、子どもは親の離婚を止められるか?

では、子どもに親の離婚を止める術はあるのでしょうか。

もしもあれば実践していきたいことでしょう。

DVなどで離婚をするしか手段がない場合を除き、できるだけ離婚しないで済む方法をご紹介します。

(1)親戚に相談

仲良くしている親戚に相談してみましょう。

祖母や祖父になら相談しやすいかもしれません。

どうしても離婚して欲しくはない心を伝えて一緒に説得を試みる方法です。

ダメ元でもやってみる価値はあります。   

(2)思いっきり反対する

親は子どもの訴えには耳を貸すものです。

何を言っても無駄だとは諦めず、具体的な理由とともに反対してみましょう。

例えば「学校でいじめに合うかもしれない」「結婚式には両親揃っていないと破談になりかねない」など。

泣いてもいいのです。

愛する子どものためなら両親も考え直してくれる希望があります。

(3)あなたの素直な気持ちを両親に伝える

あなたの素直な気持ちを両親に訴えてみましょう。

両親を愛していることや、離婚するかもしれないと考えると夜は眠れないなど。

いかに苦しい思いをしているのかを伝えるのです。

両親を困らせたくはないからとあなたがいい子になる必要はありません。

あなたの本心が両親にもうまく伝わっていない可能性があります。

「子どもは離婚に納得している」と親は都合良く解釈しがちです。

正直な心を伝えることで離婚を回避できるかもしれません。

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