鳩サブレーの特別な思い出が夏にとっては色濃く残る
水希の実家にあった鳩サブレー。水希が好きだったお菓子と聞いて海は「夏くんも好きかなあ 夏くんにもあげようかな」と1枚とって無邪気にまた夏の家にいこうとする。
その後、夏が朱音の家を訪ねてきたとき、手土産にもってきたのが鳩サブレー缶。それを見て、いつもわりと仏頂面な朱音が思わず微笑んでしまう。
鳩サブレーは夏にとっても思い出のお菓子であった。大学時代、講義を受けながら、こっそりかじっていた水希。食べる?と聞かれて食べると答える夏。
3枚のサブレーを選んでという水希。向かって右端を選ぶと、「当たり」という。何が当たりなのか不明だが、水希が当たりと思えば当たりなのだ。
第1話に引き続いて水希は不思議ちゃん。でもこの特別な思い出が夏にとっては色濃く残って忘れられない。
鳩サブレーもビスコも郷愁を誘う
鳩サブレーは、萩の月と東京ばな奈と並ぶ三大銘菓としてSNSを賑わし、メーカーのサイトがサーバー落ちしてしまったくらい盛り上がった。
夏も弥生も、抱えるにはなかなか重い問題を抱えているが、鳩サブレーのさくっとした食感を思い出すと朱音と同じように笑顔になれる。
鳩サブレーも良いが、弥生が朝、食べているトーストもさくっと美味しそうでCMのようだった。パンのメーカー・フジパンがスポンサーで、綾瀬はるかや森七菜がCMでパンを美味しそうに食べていた。
そして、弥生の中絶した子の位牌の入ったロッカーには、かわいらしいおもちゃとビスコがあった。ビスコはお土産アイテムではないが、やっぱり郷愁を誘うお菓子である。
<文/木俣冬>
【木俣冬】
フリーライター。ドラマ、映画、演劇などエンタメ作品に関するルポルタージュ、インタビュー、レビューなどを執筆。ノベライズも手がける。『ネットと朝ドラ』『みんなの朝ドラ』など著書多数、蜷川幸雄『身体的物語論』の企画構成など。Twitter:@kamitonami
配信: 女子SPA!
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