シュールな絵柄と作風で、時にはちょっとホラーっぽい一面がクセになるクラッシャー主婦(@tatakau_organic)さんの4コマ漫画。SNSでファンも多い作品の中から、今回は「届け物に心当たりないんですけど…」というエピソード3部作を紹介し、作品にまつわる話を聞いてみた。
■4コマ漫画「届け物に心当たりないんですけど…」
ある日、佐武さんに身に覚えのない届け物が来た。中を開けてみると知人の伊藤さんの生首!しかもしゃべってる!
しかし、話は意外な方向に展開。「箱の中の生首」というシチュエーションが、あるサスペンス映画みたいだと佐武さんが告げると、伊藤さん(生首)は「それまだ見てないのに酷い!」とネタバレに憤慨。一見怖すぎる状況もどこへやら、場違い(?)なネタバレ論議が繰り広げられることに…。
■ネタバレは気にする?気にしない?
「身近なトラブルや、仕事中の失敗がネタになっていることが多い」というクラッシャー主婦さん。このエピソードについては、「友達と映画の話をしていたときに、うっかりその作品の核心部分に触れてしまい『それネタバレだよ!』と指摘されたことがあったんです。もう20年以上も前に公開された有名作品だったので、意外な反応でした。私はネタバレをあまり気にしないほうなのですが、人によってネタバレの感度に違いがあるのだということを改めて思い知り、反省の意味もこめて漫画にしたものです」
ホラー漫画や映画をよく見るそうで、着想を得たネタも多いとのこと。「私の漫画では登場人物が死んでしまったり、不運な目にあうことが多いのですが、ホラーの影響だと思います。これは登場人物を苦しめたいからやっているわけではなく、起きてほしくない恐ろしい出来事をギャグ漫画化することで茶化してしまいたいという私の心理がそうさせているのかもしれません。私はささいなことで不安を感じやすいタイプなので、余計にそうなっているとも思います。登場人物に神経質そうな人物が多いのも、このような性質を反映したものだと思います」
読み始めると引き込まれる、クラッシャー主婦さんの独特な4コマ漫画の世界を味わってほしい。
取材・文=折笠隆
配信: Walkerplus
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