働くママは多数派に
ひと昔前は少数派だった「働くママ」も、いまではすっかり多数派です。
これに伴い、子育てと仕事が上手く両立できずに、悩む様子も浮き彫りになっています。はじめに、働くママの現状について見ていきましょう。
7割以上の女性が仕事と育児を両立
平成30年に厚生労働省が実施した『国民生活基礎調査』によると、児童のいる世帯において、母親が仕事をしている割合は「72.2%」です。
平成25年の「63.1%」と比べると、5年間で1割近く増えたことになります。
そのような状況のなか、2019年に実施された民間の調査では、働くママの8割以上が、精神面・健康面に不安を感じているという結果が出ています。
子育てと仕事を両立させようと頑張る一方で、ほとんどのママがなんらかの悩みを抱えているのが現状です。
◆【プレスリリース】「働く母1000人実態調査~健康×子育て×働き方~」を発表/株式会社ウェルネスライフサポート研究所
子育てと仕事を両立するためのヒント
子育てと仕事を両立させたいなら、負担を減らして時間にゆとりを持ちましょう。
家族や職場に協力を求めたり、外部サービスを利用したりすると、時間を上手に使えます。
家事代行を活用する
子どもの世話と仕事で疲れているのに、家事まですべてこなすのは大きな負担です。
家族に手伝ってもらうのもよいですが、手が足りなければ、「家事代行サービス」の利用を検討してみましょう。
例えば、帰宅時間が遅くなりがちで、夕食の準備が間に合わない場合は、「料理の作り置きサービス」が便利です。
平日は時間がなく、休日にまとめて掃除しているなら「掃除代行」を使うとゆっくり休めます。
気持ちと時間にゆとりができるので、費用を払っても利用する価値はあるといえます。
役割分担をする
「夫と役割分担」をすることも、子育てと仕事の両立には欠かせません。役割を分担することで、お互いの大変さが分かり、絆が深まります。
夫婦が協力している姿を見せるのは、子どもにとってもよいことです。保育園の送り迎えや食事の世話、お風呂など、子育てにも積極的に参加してもらいましょう。
同僚の理解を得る
子どもがいると、急な病気で仕事を早退したり休んだりすることが多くなります。残業や休日出勤も、断らざるを得ないことがほとんどです。
このようなことが続くと、職場の同僚に対して申し訳ない気持ちになりますし、相手も対応に困ります。
日頃からコミュニケーションをとって、今の自分にできることと、できないことを相手にも理解してもらいましょう。相手の理解を得られれば、急な欠勤があっても適切に対処できます。
普段迷惑をかけている分、相手が困っているときは率先して手伝うなど、「お互いさま」の精神を忘れないことも大切です。
息抜きの時間を持つ
子育てと仕事を両立するとなると、息抜きをする暇もなくなります。
しかし、適度に息抜きをしないと、いつかは限界がやってきます。毎日少しでもよいので、仕事や子どものことを考えない、自分だけのリラックスタイムを設けましょう。
たまには子どもを預けて友人とランチしたり、夫婦で映画に行ったりするのもおすすめです。
楽しく向き合うために
子育ても仕事も、自分の理想通りに進むとは限りません。「こんなはずじゃなかった…」とつらくなってしまうママもたくさんいます。
忙しい毎日と楽しく向き合うためのポイントを紹介します。
他人と比較しない
働くママは、そうでない人に比べると使える時間が限られます。
子育てをしていない同僚よりも仕事のパフォーマンスが落ちたり、専業主婦よりも子どもと過ごす時間が短かったりするのは、仕方がないことです。
しかし、それは一時的なことであり、子どもが大きくなれば、周囲と同じように働けます。働くママの姿を見せるのは、子どもの成長にもよい影響があるはずです。
思うようにできないからといって、落ち込む必要はありません。他人と比較するのはやめて、自分に自信を持つことが大切です。
柔軟な視点を持つ
社会には「家事や育児は女性がするもの」「子どもが小さいうちはママと一緒に過ごすべき」といった、固定概念を持つ人も少なからずいます。
しかし、「すべて自分でやらなければ」という義務感にかられる必要はありません。
家事を外部サービスにお願いしたり、夫が育休を取って積極的に育児参加したりするのは、当たり前の時代です。
「こうあるべき」という概念を捨て、柔軟な視点で仕事や子育てに取り組みましょう。
まとめ
子育ても仕事も、思い通りにいかない日々が続くと疲れてしまいます。完璧を求めずに、周りの人に頼ったり、手を抜いたりすることも大切です。
今は大変でも「頑張ってよかった」と思えるときが必ずやってきます。悩みを解消し、子育てと仕事を上手に両立させてくださいね。