賞味期限切れの缶詰はいつまで食べられる? 目安と注意点を解説

 缶詰の傷み具合の見分け方

賞味期限が過ぎた缶詰の中身が、傷んでいるかいないか、食べられるかどうかを判断する上で、重要な手がかりとなるのが缶の見た目です。

・缶詰が膨張している

缶詰は密封後に加熱殺菌することで長期保存を可能にしていますが、ごくまれに熱に強い菌が生き残り腐敗の原因となることがあります。缶が膨らんでいる場合には、密封された缶の中で食品の腐敗や発酵が進み、ガスが発生している恐れがあるので取り扱いに注意が必要です。特に缶切り不要で開けられるタイプの缶詰は、少しの刺激で爆発し中身が飛び散ることがあるので、膨張が見られたら慎重に扱うようにしてください。

・缶詰が腐食している

缶詰を高温多湿な場所に保管していると、缶の表面が錆びてしまうことがあります。多少の錆びであれば問題ないことがほとんどですが、缶が腐食して穴が開いてしまうと、中身が空気や微生物にふれて変質する原因となります。

キッチンに保管している場合には、醤油や塩などの塩分の高い調味料や、酢のような酸性の調味料がかかって、缶が腐食する原因になることもあります。

缶詰は常温で長期保存できますが、直射日光が当たるなど温度変化の大きい場所、高温多湿になる場所、調味料で汚れやすい場所などに置いておくのは避けましょう。

賞味期限切れの缶詰の処分方法

賞味期限切れの缶詰を食べずに処分する際は、中身は缶から取り出して生ごみとして、缶は洗って分別し、資源ごみとして捨てましょう。

缶が膨張している場合は、中身の腐敗などによりガスが発生している恐れがあります。ちょっとした刺激で爆発し、中身が飛び散る可能性があるので注意が必要です。まず、使い捨てにできるビニール袋や汚れてもよいタオルなどで缶詰を覆い、缶切りなどで缶のふたに切り込みを入れてガスを逃がします。ガスが抜けたらビニール袋やタオルの覆いをとって、普通に扱っても大丈夫です。水を張ったバケツの中に沈めて、缶切りなどでふたを開けてガスを抜く方法もあります。

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