クラフトビールメーカーが“飲みづらい”グラスを開発した理由は?
「よなよなエール」などのクラフトビールを製造・販売する「ヤッホーブルーイング」が、“飲みづらい”グラス「ゆっくりビアグラス」を開発しました。このグラスは、日本初のガラス専門の芸術・工芸・造形技術の教育機関でもある、東京ガラス工芸研究所(東京都大田区)と共同開発。開発の目的は、適正飲酒への関心の高まりを受け、ビールの飲酒量が増える夏本番を目前に「ゆっくりビアグラス」を通じて“お酒をゆっくり飲む”という飲み方を提案したいというもの。
同社が行った調査では、お酒飲用者に外食・自宅それぞれで飲み過ぎてしまった経験があるか聞いたところ、外食で59.9%、自宅で38.5%の人がある(毎回ある、よくある、たまにある)と回答しました。お酒飲用者の中で約半数近くの方がお酒を飲み過ぎてしまった経験があり、外食の方が飲み過ぎてしまう傾向があることが明らかになりました。
さらに、飲み過ぎてしまった理由について、1位が「人と一緒に飲むと、ついつい飲むペースが上がってしまう」、3位が「すぐに飲み干してしまう」という結果があり、お酒を飲みすぎてしまう理由の主な原因は「飲むペース」にあると分析しています。
「ゆっくりビアグラス」は、砂が流れ落ちることで時を刻む「砂時計」がモチーフで、くびれ部分によって流れ出るビールの量が制限されるのでゆっくりと飲むことができます。「ゆっくりビアグラス」の体験者は、「いつもは飲み込む感じがしたけど、口の中での滞留時間が長かった。味がいつもよりする気がした(女性)」「ずっとちょびちょび飲めるから飲み過ぎなくていい。少量で満足感を得られる(女性)」「今日、お酒セーブしたいときにちょうどいい。入ってくる量はちょうど良かった(男性)」などと感想を寄せており、実際に飲みづらくさせることで、飲酒量を減らせることが期待できます。
7月16日(火)から公式通販サイト「よなよなの里」で限定10個を抽選販売します。価格は、税込み9800円。また、公式ビアレストラン「YONA YONA BEER WORKS 新虎通り店」では7月16日(火)から、東京都中野区のビアバー「麦酒大学」では7月28日(日)から「ゆっくりビアグラス」を期間限定で提供を開始します。
飲酒量を減らしたいと考えている人は試してみてはいかが?
(LASISA編集部)
配信: LASISA
関連記事: