ついにゴミの下からGが数匹出没!
そしてついに、床一面を覆い尽くしているゴミや脱ぎ捨てた服の下から、Gが数匹出現しのです!「これは、さすがにヤバイ」とユカさんも思いますが、「このゴミを片づけていったら、いったい何匹のGが出てくるんだろう……?」と思うと、手が動きません。
「現実逃避のため、ひとまずネットカフェへ駆け込みました。そして、そのまま寝泊りを続けていたのですが一週間ほどで手持ちのお金が底をつき、しばらくは一人暮らしの同僚宅へ。でも長くは続かず、結局は母に電話して助けを求めました」
業者を呼んでくれると期待していたユカさんですが、母は長袖長ズボンで現れると、軍手にビニール手袋を重ねて装着。そして、ユカさんが学生のときに使っていた水泳用メガネをかけ、まとめた髪の毛にバンダナを巻き、マスクを着用して片づけをはじめたのでした。
「床に脱ぎ散らかした服にはカビが生え、それを退けていくと自分でも気づかないうちにこぼしていたジュースのシミや食べかすが出現し、小さな虫がウジャウジャ。Gはもちろん、なかには見たことがないような奇妙な虫もいて、何度も吐きそうになりました」
片付けが億劫なときは“あの写真”で己を鼓舞
それでもユカさんの母は、「私が片づけている姿を、きちんと見ておきなさい」と伝えて複数枚の写真を撮り、「きちんと見ないなら、片づけをやめる」と続けます。そして涙目になったり、「いやぁっ!」と叫び声を上げたりしながらも、部屋を片づけ続けたのです。
「そして、『こまめに片づければ、こんなに大変なことにはならない。いまみたいな状態になりたくなかったら、きちんと片づけなさい。次は絶対に、手伝わないわよ』と、怒ることなく静かに言いました。もう次は無いと思い、モノを減らして片づけを頑張っています」
モノが減ったことで、「以前よりは片づけやすくなった」というユカさん。片付けが億劫に感じたときは、母が撮影した地獄絵図のような汚部屋の写真を見て、自分にムチを打っていると言います。気温も高くなるこれからの季節、こまめに片づけをしておきたいものですね。
<文/山内良子 イラスト/ズズズ@zzz_illust>
配信: 女子SPA!
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