3、嫁いびりが原因で妻に異変が起きるケースは少なくない
このような嫁いびりをされている女性の中には、姑に対して強く出ることができない人も多く、モヤモヤとした気持ちを自分1人で抱え込んでしまいがちです。
夫に相談しても真剣に取り合ってもらえなかったり、「自分の考えすぎかもしれないし…」ということで相談すること自体をためらってしまったり、そうこうしているうちにストレスはどんどん大きくなっていきます。
姑と接するのがたまに帰省するタイミングだけならまだしも、同居しているケースなどで日常的に顔を合わせる機会がある場合は、特に気持ちが追い詰められやすいでしょう。
溜まったストレスがどこかで爆発して、心の病気にかかってしまったり、身体の健康を害してしまったりすることも決して珍しくはありません。
4、一体なぜ?姑が嫁いびりをする心理とは
本来であれば大事な家族の一員であり、愛する息子を支えてくれている嫁に対して、ひどい仕打ちをする姑が後を絶たないのは一体なぜなのでしょうか。
気になるその心理を探ってみました。
(1)嫁は自分より格下という意識がある
姑本人すら気づいていない意識かもしれませんが、年下である嫁に対し、本心から対等な女性と思う姑は少ないでしょう。
嫁姑に限りませんが、人間社会では上下関係がそれぞれの深層心理に入り乱れています。
そして、格上は格下に対し、時に身勝手な行動をするのが常です。
友人関係、夫婦、先生と生徒、親子、職場での上下関係、店員と客・・・。
「上」と思っている側は、他の人間関係でのバランスが崩れると、「下」と思う相手に対し、一線を超えた身勝手な行動を取り出します。
この原理は、嫁姑においても例外ではありません。
(2)「息子は独立した」という意識がない
息子が結婚しても、「新しい家庭を持って独立した」という意識がない姑は、結婚前と同じように息子に世話を焼きたがります。
むしろそれが自分の務めだと思っているので、悪気なく息子の家庭にも干渉してくるのです。
姑が嫁の家事のやり方にダメ出しをしたり、ことあるごとに口を挟んできたりするのもこの心理が根本にあるのでしょう。
(3)嫁のせいで息子との仲が悪くなったと思い込んでいる
姑の干渉に対して息子が抗議を行うと、「結婚前はそんなふうに言う子じゃなかったのに…嫁に悪い影響を受けたに違いない!」と思い込み、嫁=母子の仲を引き裂く悪者という図式が姑の中で出来上がります。
そうなると姑にとっては嫁いびり=正当防衛のようなものなので、罪悪感を抱くこともなく次々に攻撃を繰り出すことができるのです。
(4)自分と比べて幸せな嫁に嫉妬している
自分が若い頃、当時の姑に嫁いびりを受けた女性は、自分が姑になったときに「この嫁だけが何も知らずに幸せに暮らしているなんて…」と、不公平感を抱きやすい傾向があります。
自分の愛する息子からも大切に扱われ、羨ましい気持ちがドロドロとした嫉妬に変わってしまっているのでしょう。
(5)どうしても家族とは思えない
理屈ではなく、感覚としてどうしても嫁を身内とは思えず、あくまでも「よそ者」という目でしか見ることのできない姑もいます。
自分にとって家族ではない人間が、自分の家で我が物顔になっているとやっぱり不快ですし、できれば出て行ってほしいと思うものです。
そんな心理が姑を嫁いびりに走らせているケースも実際のところは少なくありません。
(6)接し方が分からない
単純に嫁とどう接すれば良いのかが分からないため、対応がギクシャクしてしまっているというケースもあります。
この場合、嫁のことが嫌いなわけではなく、むしろ仲良くしたいと思っているので、時間はかかるかもしれませんが長い目で見れば良好な関係を築いていけるようになるでしょう。
配信: LEGAL MALL