元ゲーム会社所属デザイナーで、現在はストーリー漫画をメインに執筆している吉良いと(@kilightit)さん。個人で作品を公開・販売するほか、商業誌にも作品を掲載するなど、精力的に活動している漫画家だ。代表作「ようこそ亡霊葬儀屋さん」は、「このお話ほんとに好きです」「1度見た事あるはずなのに泣いてしまった」など、多くの読者に感動をもたらしている。
今回は、「天国の犬は飼い主を笑顔にしたい」をお届け。天界にやってきた犬のハッチ。しかし、自分の死によって落ち込み部屋に閉じこもる飼い主の少年が心配で、まだ成仏したくないという。そこで天界の案内役は、天界ルール「冥土のみやげ」を紹介する。これは、“亡くなった者は現世からひとつだけ物を持っていける”というものだった。
部屋に物音が響いた直後、飼い主の少年はオモチャ箱にあったはずの“ハッチの大好きなオモチャ”がなくなっていることに気づく。少年は部屋を飛び出し、リビングで待つ両親のもとへ走る。「ハッチ、ここにきた。きて、オモチャもってった。ハッチが…ここにきてくれた!」。目に涙を浮かべながら、少年は笑顔を取り戻すのだった。
作者に話を聞いてみた。
吉良いと「このお話は元々商業読切として発表した短編です。担当さんが飼い犬を亡くされたお話を聞き、『何か救いとなるような物語を描くことはできないだろうか』とこの作品が生まれました。作品発表後、ワンちゃんを飼っている方からたくさんの温かい声をいただけてうれしかったです。この作品がこれからも多くのワンちゃん飼いさんに届きますように!」
天国のハッチが現世の飼い主を笑顔にする感動の物語。X(旧Twitter)に投稿されると、読者からは「8ページでこんなに泣かせに来るなんて…」「ヤバい…すごく胸に刺さって泣ける…」「犬飼ってるんで感情移入しちゃいました…」といった感想が寄せられている。
画像提供:吉良いと(@kilightit)
配信: Walkerplus