幼稚園の夏休みはいつから始まる?
今年から幼稚園に通い始めた、あるいは来年から幼稚園という家庭では、幼稚園の夏休みについていろいろわからないことも多いでしょう。
特に共働きで子どもを預けなければいけない場合には、どこに預けるか、預ける期間・時間帯・費用、あるいは自身の仕事をどうするかなど、知っておくべきことや決めるべきことがたくさんです。
まずここでは、夏休みの開始時期、また夏休み期間中の月謝の支払いについてまとめました。
7月後半ごろから
地域によって多少差がありますが、幼稚園の夏休みは7月20日前後から8月31日までの約40日間が一般的です。
基本的には小・中学校とほぼ同じ時期か、やや早めに始まることが多いようです。
上に小学生のきょうだいがいる場合、休みが同時期で予定が立てやすい反面、上の子は学童、下の子は預かり保育など、それぞれ別の預け先を探さなければいけないわずらわしさもあります。
月謝はかかる?
「夏休み中で幼稚園に行っていないのに、保育料が引き落とされていた。何かの間違いでは…?」モヤっとした思いをした人もいるかもしれません。
多くの幼稚園では、年間の保育料を12カ月で割った金額を月謝としているため、夏休みの時期にも保育料の支払いは発生します。
なかには夏休み期間は保育料を請求しないという幼稚園もありますが、その場合は、年間の保育料を夏休み以外の期間で分割しているため、月額が高めになる仕組みです。
夏休み中は預かり保育を利用できる?
預かり保育は、通常の幼稚園の時間帯以外に子どもを預かってもらうシステムです。子どもも慣れ親しんでおり、よく知っているスタッフがいるところだと、ママも安心して預けることができるものです。
夏休み中に、幼稚園の預かり保育が利用できるかどうか、またその際の費用について見てみましょう。
多くの幼稚園が実施
預かり保育とは、夕方の時間帯だけでなく、早朝や長期休暇の預かりも含めます。文部科学省による「平成26年度幼児教育実態調査」では、公立では5割以上、私立では8割以上の幼稚園が夏休み期間の預かり保育を実施していると報告されました。
通常の幼稚園のカリキュラムだと教育的なアクティビティが多くなりますが、預かり保育ではもっとゆるやかな雰囲気でのびのびと遊ばせる傾向があります。
また、クラスを縦割りにすることも珍しくありません。ほかの学年の子どもとも仲良くなれるよい機会といえるでしょう。
1日当たりの費用
預かり保育を利用するときは、通常の保育料とは別途に費用がかかります。金額は園によって様々ですが、1日当たりで700~1200円ほどになることが多いようです。
公立の幼稚園のなかには、条件付きながら1回100円と格安だったり無料だったりするサービスもあります。
単発で支払う、月ごとにまとめて支払うなど、支払い方法も園によって様々です。夏休み期間に利用分の給食費や送迎バス費用が別途必要なこともあるため、詳細を各園に確認しましょう。
預かり保育がない場合
子どもの通っている幼稚園に、夏休みの預かり保育がない場合は、夏休み期間中だけ別の手段を考えなければなりません。
預かり保育なしで、夏休み期間を乗り切るための方法例を四つ紹介します。このなかから二つ、あるいは三つを組み合わせるなど、柔軟に対応するとよりベターです。
共働きなら夫婦で協力
幼稚園に預かり保育がない、また近くに頼れる人もいない共働き家庭の場合は、やはり夫婦で協力して夏休みを乗り切ることが大切です。
パパが休みの日に出勤する、ママの仕事が休めないときはパパが有給を取るなど、お互いの予定を調節しながら、どちらかが子どもの世話をする家庭が多いようです。
滞りなく予定が組めるよう、夏休み前から計画を立て、会社にシフトなどを確認しておくと便利かもしれません。
普段よりも忙しく感じることもあり得ます。しかし、二人三脚で協力しあうことで夫婦の絆も強まるうえ、パパ・ママと過ごす時間が増えるので子どもも喜ぶでしょう。
パートなどのシフトを調整
そうはいっても、パパが長期出張中や激務などで子育てに関われないという家庭もあるものです。その場合は、ママの仕事のシフトや働き方を調整する手もあります。
子どもの夏休み中は仕事を休んだり、シフトをミニマムにしたりするよう、事前に会社と相談して合意を得ておくと、何かとスムーズです。あらかじめ夏休みなど長期休暇期間を見越して、勤務形態のフレキシブルな仕事を選ぶ人もいます。
業務の内容や会社の方針によっては、在宅での勤務に切り替えることもできるかもしれません。
両親や親戚に預ける
両親・義両親や親戚が子どもを預かってくれるという場合は、夏休みの期間だけお願いするのもよいでしょう。近所なら行き来も楽で何かと便利ですが、もし遠方の場合でも、子どもは冒険のようにワクワクしながら出かけるのではないでしょうか。
祖父母やおじさん・おばさんと過ごす夏休みは、家族のふれあい・つながりを実感できる貴重な体験となるに違いありません。
ただし、「親しき仲にも礼儀あり」です。長期で預ける場合には、金銭面でも体力面でも相手に大きな負担になりすぎないよう、相応のお礼やお返し・サポートを用意しましょう。
幼稚園以外のサービスを利用
預かり保育はなし、祖父母・親戚にも頼れず、仕事の予定も変えられないという場合は、それ以外のサービスに頼ることも視野に入れましょう。
ひとつは、地域の自治体が運営するファミリーサポート制度です。子どもの送迎・預かり保育などの援助を受けたい依頼会員と、支援を希望する提供会員をマッチングし、各会員に必要なサービスを個別に提供してくれます。
ベビーシッターを利用する手もアリです。こちらはマンツーマンでの保育なので、費用は高くなりますが、個人の要望などにフレキシブルに対応してくれます。
住んでいるエリアにどんなサービスがあるかをリサーチし、予算・時間帯・サービスの内容など自分の希望に合うものを選びましょう。
子どもたちの夏休みの過ごし方
最後に、夏休み中の幼稚園児たちの過ごし方について、おすすめのアイデアを二つシェアします。近年は猛暑が続くことも多いので、ついクーラーの効いた屋内に引きこもりがちになる家庭も多いでしょう。
もちろん熱中症には十分気を付ける必要はありますが、夏だからこそできることもたくさんあります。夏の思い出づくりへぜひ出かけてみましょう。
プールや公園に
暑い夏には、やはり水遊び・プールは欠かせません。近所にある公営のプールで、バシャバシャと元気に泳ぎましょう。大きなプールが怖いという子どもには、家の庭に用意したビニールプールや公園のじゃぶじゃぶ池・噴水などもおすすめです。
早朝や夕暮れ時などに、公園で自転車に乗る練習をしたり、すべり台・ブランコなどで思う存分遊ばせたりすると、夜はグッスリ寝てくれるでしょう。
イベントに参加
夏休みには、子どものためのイベントが目白押しです。児童館や図書館では読み聞かせ・工作教室・映画上映などが行われます。
ショッピングモールなどでは、子ども向けのショーやコンサートなども多く開催されるので、スケジュールをチェックして出かけましょう。
夏休みならではのサマーキャンプや野外学習・農村体験などに参加するのも、子どもにとってかけがえのない体験となるに違いありません。
まとめ
幼稚園の夏休み期間は、働くママが子どもの預け場所に悩むことが多いものです。
夫婦で協力して子どもの世話をするほか、幼稚園の預かり保育・祖父母など親戚に頼む・ファミリーサポートやベビーシッターに依頼するなど、様々な手段が考えられます。
いずれの方法にしても、やはり事前のリサーチや準備が不可欠です。しっかり備え、長い夏休みをうまく乗り切りましょう。