日テレは全体的に厳しい結果に
今期(も)厳しいのは、日テレドラマだ。成田凌主演の『降り積もれ孤独な死よ』(7月7日スタート)こそ、お気に入り登録者数は12位(13.0万)ながら、クリップ数は5位(790Clip!)と好評で、期待度では9位となったが、小芝風花主演の『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~』(7月13日スタート)は期待度11位、福原遥主演の『マル秘の密子さん』は期待度14位に。
『マル秘の密子さん』は、どんな手を使っても依頼者を必ず成功させる謎多きトータルコーディネーターの密子(福原遥)がシングルマザーの夏(松雪泰子)を華麗なる一族が率いる大企業の社長に据えようと目論む……というあらすじだが、“トータルコーディネーター”という謎の用語を筆頭に、いまひとつ世界観が掴めないだけに、様子見の視聴者も多そうだ。
『GO HOME』は実在する警視庁の身元不明人相談室が舞台となっており、小芝と大島優子の2人の捜査官がバディを組む「ミステリー×ヒューマンドラマ」。残念ながら現時点での「期待度」は低いが、NHK朝ドラ『おちょやん』を手がけ、昨年の話題作だったTBS日曜劇場『VIVANT』もメインで書いた八津弘幸が脚本担当なのは注目すべき点だろう。
『降り積もれ孤独な死よ』は2022年に山田涼介主演で実写連ドラ化されたことも記憶に新しい『親愛なる僕へ殺意をこめて』作者コンビによるサスペンスマンガの実写化だが、原作がまだ完結していないこと、『しんぼく』同様に(日曜夜10時台には不向きな)猟奇的な表現が多いことなど懸念点も多い。どのように映像化し、物語をまとめるのか気になるところだ。
『Believe-君にかける橋-』『Destiny』で好調だったテレビ朝日の今期期待度は?
前期は『Believe-君にかける橋-』『Destiny』で好調だったテレビ朝日だが、こちらも期待度はいまひとつ。生田絵梨花主演のオリジナル学園モノ『素晴らしき哉、先生!』(8月18日スタート)は15位、セレブ家族の受験戦争を描いた韓国ドラマ『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』のリメイクとなる『スカイキャッスル』(7月25日スタート)は期待度13位、沢口靖子主演の長寿シリーズ新作『科捜研の女 season24』(7月3日スタート)は期待度10位に。内田春菊マンガの再(々…)実写化となる『南くんが恋人!?』(7月16日スタート)は期待度4位と気を吐いた格好だが、お気に入り登録者数が2位(36.9万)であるのに対し、クリップ数は11位(428Clip!)。
新作放送開始前に94年版と04年版が配信されたことでお気に入り登録者数が伸びたと考えられ、このクリップ数からすると、リメイク版の期待度は実際には低そうだ。『科捜研の女 season24』も、クリップ数は15位の『しょせん他人事ですから』の4分の1程度となるわずか86Clip!(最下位)で、期待度が10位まで押し上げられたのは、シリーズものとして長年積み重ねてきたお気に入り登録者数(27.3万人/4位)のおかげだ。
配信: 女子SPA!