塗り絵やイラストにぴったりの色鉛筆は?

色鉛筆はたくさんの種類があるため、どれを選んだらよいか分からなくなりがちです。つい、色数の豊富さに目を奪われてしまいますが、色数だけにとらわれるとよい色鉛筆を見逃してしまうかもしれません。
子どもにプレゼントする色鉛筆を選ぶときのポイントを紹介します。
カラー・本数で選ぶ
色鉛筆は12色・36色・100色など、様々な色数のものが市販されています。色鉛筆は濃く塗ることもできれば、薄く塗ることもでき、色を塗る人の力加減で微妙な色合いを表現できる画材です。
たくさんの色があった方がより豊かな色彩表現ができるでしょう。しかし、色鉛筆の扱いに慣れていないうちは、あまりたくさんの色があっても持て余してしまうかもしれません。
子どもがまだ小さなうちは、多彩な色数をそろえても使いこなせない可能性があります。色鉛筆を始めて使用する子どもには12~24色程度、色鉛筆の扱いに慣れている子どもには36色というように、本人の習熟度を考慮しましょう。
使いやすさで選ぶ
鉛筆をまだうまく持てない小さな子は、握りやすい工夫がされているものや、正しい持ち方が身に付く工夫がされているものを選んだ方が使いやすいです。
最初は、細い色鉛筆よりもクレヨンのように太さがある色鉛筆の方が持ちやすいでしょう。芯が柔らか過ぎるものは力加減が難しくすぐに折れてしまうため、ほどよい固さのものを選ぶことも大切です。
消しゴムで消せるタイプの色鉛筆を選ぶと、誤って家具などに色を塗ってしまったときも消しやすくなります。
種類で選ぶ
色鉛筆には、油性・水性・プラスチックなど、様々な種類があります。
力強い線や色を表現したいときや、色を重ねたいときは油性の色鉛筆がおすすめです。水性色鉛筆は、色を塗った後水でぼかすことができ、水彩画のような表現もできます。
プラスチック色鉛筆はクレヨンと硬筆の中間のような存在で、油性や水性の色鉛筆よりも芯が柔らかく太いことが特徴です。太さがあるため握りやすく、幼稚園くらいから扱えるでしょう。
ほかにも、自然素材のミツロウでできている色鉛筆など、様々な素材のものがあります。
小さな子どもにおすすめの色鉛筆

小さな子どもには、握りやすく高発色な色鉛筆がおすすめです。色鉛筆が握りにくかったり色がつきづらかったりすると楽しくお絵描きができず、途中でやめたくなってしまうかもしれません。
就学前の小さな子どもでも使いやすい色鉛筆をチェックしましょう。
発色のよい定番色鉛筆「サクラクレパス クーピー」
「サクラクレパス クーピー」は、クレヨンのような鮮やかな発色と、色鉛筆の書きやすさの両方を持ちあわせた画材です。
広い面を塗ることも細い線を書くこともでき、複数の色をグラデーションのように重ねて表現することもできます。消しゴムで消せるので、失敗しても安心です。専用の缶ケース入りで保管がしやすく、専用の鉛筆削りも付属しています。
正しい持ち方へ導く「グルーヴトリプルワン 12色セット」
小さな子どもでも扱いやすい色鉛筆を探しているなら、こちらの商品もおすすめです。
芯が柔らかく設計されていて、クレヨンのような表現もできますし、水を含ませた筆で線を溶かして水彩画のような表現もできます。
小さな子どもでも握りやすい形状をしており、三角形のグリップと丸いくぼみが設けられているため、小さな指でもしっかり握れるでしょう。
芯を細くとがらせたい場合、専用の鉛筆削りを一緒に購入することをおすすめします。
小学生におすすめの色鉛筆

個人差はありますが、小学生にあがるころになると指先が発達し、芯が固めで細い色鉛筆でも扱えるようになります。
絵が好きな子どもは色鉛筆で色を塗るだけでなく、書き味を追求したり色数を増やしたりすることに興味を持ち始めるでしょう。より多彩な表現を叶えてくれる、小学生におすすめの色鉛筆を紹介します。
たっぷり使える「ぺんてる 小学校色鉛筆」
「ぺんてる 小学校色鉛筆」は、鉛筆全体が芯でできた、プラスチック色鉛筆です。基本の12色に、小学校で使用する機会が多い3色のカラーがプラスされています。
小学校にあがると、図画工作の時間だけでなく地理や理科などの授業で、色鉛筆を使う機会が案外多いものです。こちらの色鉛筆はすべてが芯でできているため、無駄がなくたっぷりと使えます。
はみ出しや間違いがあったら消しゴムで消すことができ、何度もやり直せるところも魅力です。
日本の老舗メーカー「トンボ鉛筆 色鉛筆」
確かな品質を求める人には、日本の老舗ブランドとして知られるトンボ製の色鉛筆セットがおすすめです。こちらの商品は、鮮やかな発色・紙への定着性の高さ・滑らかな書き味と、三拍子揃ったアイテムとして多くのファンを獲得しています。
小学生になってお絵描きをする機会が増え、幼稚園のころに使用していた色鉛筆では物足りないという場合に、きっと活躍してくれるでしょう。
芯がとがっている方を軽く押すと色鉛筆が持ち上がり、取り出しやすい設計になっているのもポイントです。
折れにくいのが嬉しい「三菱鉛筆 色鉛筆 880 ユニパレット」
自宅での使用はもちろん、屋外や旅先でスケッチしたいときの持ち歩き用として色鉛筆を使用したい場合、12色入りのコンパクトな色鉛筆セットがおすすめです。
シンプルなデザインのケースに入っていて、成長してからも使いやすいでしょう。
滑らかな書き味と折れにくい設計の芯を採用しており、ストレスを感じることなく色鉛筆の基本的な技法を学べます。
一緒に使いたいおすすめのスケッチブック

色鉛筆を購入するなら、一緒にスケッチブックも用意すると、すぐに絵を描き始められます。色鉛筆と一緒に使いやすい工夫がされた、おすすめのスケッチブックをまとめました。
鉛筆との相性抜群「マルマン クロッキー帳」
こちらは、鉛筆との相性が抜群な、オリジナル設計のクロッキー帳です。デザイナーやクリエイターなどのプロから、趣味の分野まで幅広くカバーしてくれます。
特別な製本技術を採用しており、バッグの中に無造作に入れて持ち運んでも、紙が歪みにくい作りになっています。
シンプルで飽きの来ないロゴや、背表紙にマークが入っていて、本棚に収納した状態でも見分けられる画期的なデザインにも注目です。
発想力が養われる「マルマン B6 図案スケッチブック」
こちらは、白地の画用紙にシンプルな図案が盛り込まれたスケッチブックです。
1日の出来事をイメージした図案が多数掲載されていて、「こんな1日があったらいいな」と、想像を膨らませながら、自由な発想で図案に色を塗ったり線を足したりして遊べます。
真っ白い紙に何を表現したらよいか分からない子どもでも、図案を元に好きな解釈で自分の世界を表現できるところが魅力です。
表紙のカラーが豊富「マルマン スケッチブック」
こちらは、ソフトでほどよい吸水性がある、ブランドオリジナルの紙を採用しているスケッチブックです。硬筆でのスケッチはもちろん、水性色鉛筆を水でぼかしても紙が破けにくいのが特徴です。
表紙の色を全7色から選べるため、用途で色分けしたりきょうだいで違う色を持ったりと、アイデア次第で様々な使い方ができます。スケッチブックを閉じる紐がついており、紙がパラパラめくれずにスムーズに収納できるところも便利です。
まとめ
色鉛筆は様々な種類があってどれを選ぶか迷ってしまいますが、「子どもの手でも扱いやすいか」「持て余さない色数かどうか」などに注目すると選びやすいでしょう。子どもが小さいうちは書き味が柔らかく太めで持ちやすいものがおすすめです。
小学生になったら芯が固めでも上手に扱えるようになります。本人が表現したいものに見合う色数があるかどうかも重視して選ぶとよいでしょう。
プレゼントする際は、色鉛筆と一緒に使用できるクロッキー帳やスケッチブックをセットで購入すると喜んでもらえます。