保育園は夏休みがあるの?
幼稚園や小学校にはある夏休みは、保育園にもあるのか気になる人は多いでしょう。長期の夏休みとなれば、勤務時間や他の預け先も検討しなくてはなりませんし、その間の保育料も気になるところです。順を追ってチェックしていきましょう。
多くの園は夏休みなしが一般的
基本的に、保育園には夏休みはありません。厚生労働省管轄の児童福祉施設である保育園では、文部科学省管轄の教育施設である幼稚園や小・中学校と違って、夏休みの期間を設けていない場合が大半です。
そのため、小・中学校などが夏休みの期間であっても保育士さんは通常通り勤務しています。ただし、保育士さんのお休みも必要なので、お盆休みなどのカレンダー上で休みが重なる日には夏季休暇になったり、預かり時間の縮小や短縮をしたりする可能性もあります。
休暇がある場合、早めの段階から告知している保育園がほとんどですが、不安な場合は確認する方が安心です。
お盆・正月・春休みがあることが多い
一部の保育園では年度末から年度初めの期間にかけて、春休みが設けられている場合もあります。こうした場合の春休みは2〜5日ほど、休園するケースが多いようです。
春休み以外では、お盆休みの8月13〜15日・年末年始の12月30日〜1月3日・年度末の3月29日〜31日などが休暇になる場合もあります。
保育園によって休みの日程は異なるため、直接確認するようにしましょう。ほとんどの保育園では、年度の始めには年間スケジュールを立てて公表しています。
夏休み中に仕事が休めない場合
夏休みや各種休暇で保育園が休みであっても、仕事が休めないというママ・パパは少なくありません。子どもが小さければ預け先にも困ります。夏休みに仕事がある場合の対処法を見ていきましょう。
一時保育、ファミサポを利用
期間が限定的であれば、一時保育・ファミリーサポート・ベビーシッターなどの外部サービスは有力な選択肢です。有料になりますが、家族や親戚、友人などに気を使わずに利用することができます。
一時保育は、保育園が利用できない際に使える保育サービスです。認可外保育園を利用している場合でも利用できます。近くに利用できる施設がないか、あらかじめ探しておきましょう。
また、ファミリーサポートは、乳幼児や小学生などの子どもがいる世帯を会員として、子どもの預かりを希望する人と預かる支援ができる人を結ぶ相互援助活動です。
自治体ごとに利用方法や料金が異なります。事前に会員登録が必要な場合がほとんどであるため、注意が必要です。
祖父母や親戚に頼る
どうしても子どもの面倒が見られない、預け先が見つからない場合には、祖父母や親戚にお願いしましょう。お盆休みの数日間をおばあちゃんやおじいちゃんの家で過ごす子どもは少なくありません。
普段なかなか会えないのであれば、子どもにとっても小旅行感覚で楽しんでもらえるでしょう。「お母さんには買ってもらえないおやつを買ってもらえた」「おもちゃをプレゼントしてもらえた」など、子どもからするとうれしい・楽しい面があります。
子どもたちの様子もこまめに確認することができ、何よりもよく知っている人に任せることで安心できるでしょう。
パパ・ママで休みの調整を
周囲に頼れる人がおらず、外部のサービスも厳しいときには、夫婦での休みの調整が必要になってきます。必ずしも夫婦そろって休み必要はありませんが、勤め先や同僚とのやり取りも必要になるので、早めの相談がおすすめです。
パパ・ママが交代で有給を取るなどすることで、負担を軽くすることができます。特に、保育園の休暇は早めの段階で把握できるので、「前半はママが休む。後半はパパが休む」と分担して勤め先と調整してみましょう。
最近では、フレックス勤務や在宅勤務ができる会社も増えています。柔軟な働き方をすることで、わざわざ会社を休まなくても良い場合もあるでしょう。
注意したいのはパパやママ、どちらかに負担が偏ることがないよう相談することです。不公平感が出るとお互いのストレスにもなるので、しっかりと話し合って休みを取ることをおすすめします。
パパやママが夏季休暇の場合
保育園の夏季休暇は、パパやママの休暇と重なる場合もあります。そういった場合、子どもを休ませるべきなのか、休ませたら保育料は変わるのかなど気になりますね。そのようなケースの対処法を見ていきます。
子どもも休ませる?
パパやママが夏休みというタイミングでは、子どもも保育園を休ませ家族で過ごすという家庭がほとんどです。特に、お盆休みや年末年始は家族の行事や親戚の集まりといった家族イベントがたくさんあり、子どももそれに合わせることが多いでしょう。
親子で一緒に過ごせる期間であるため、保育園を休んで一緒に過ごしてあげることをおすすめします。特に幼少期にとっては、パパとママと過ごす時間は非常に大切です。
ただし、大人の休暇分、子どもも保育園を休ませる必要はないでしょう。子どもが「保育園に行きたい」「友だちと遊びたい」と言っている場合は、休みでも通わせる家庭もあります。
普段、仕事と育児で大変な思いをしている場合、自分の時間を作ってリフレッシュするのも良いでしょう。子どもと両親がともにストレスが少ないベストな選択肢を取りましょう。
休ませた場合の保育料は?
夏休み期間中やパパ・ママの休みに合わせ、子どもを休ませたときに気になるのは保育料です。「夏休みはその分割り引きがあるの?」「保育をお願いしていない分は減額になる?」などの疑問もあるでしょう。
しかし残念ながら、家庭の都合で休園した場合はもちろん、夏休み中であっても保育料は変わりないのが大半です。
認可外保育園であれば、ケースによって減額となる場合もありますが、認可保育園は自治体により月額の保育料が定められており、月による増減はありません。
事前に説明がなければ、保育園に長期で休んだ場合の保育料について確認しておきましょう。
まとめ
保育園は、幼稚園や小学校のように長期の休みはないものの、お盆休みや年末年始は休暇になる場合が多いです。休みが取れない両親は、親戚や有料サービスに頼りましょう。
長期休暇が取れる場合は、子どもも休ませてと一緒に過ごす家庭も多いので、どんな過ごし方をするか家族で話し合って決めましょう。