日本全国で問題となっている「空き家」。2023年の調査(令和5年住宅・土地統計調査住宅数概数集計(速報集計)結果/総務省)では、全国の空き家は900万戸にも及ぶという結果が出ています。
空き家に関するトラブルも数多くありますが、今回は虫関係のトラブルに遭遇したというカスミさん(仮名・38歳)の体験を紹介します。
隣に優しいおばあさんが住む新築物件を購入
子どもが生まれ、そろそろ戸建て物件を購入しようと探していたカスミさん。新築の戸建て物件が予算内で建売販売されていたため内見に行くと、高齢のおばあさんが話しかけてくれたそうです。
「85歳だというお隣のおばあさんは、15年前にご主人が亡くなってから一人暮らしをしていると言っていました。3人の子どもたちも一緒に住んでおらず、孫たちはもう大きくなったからあまり来てくれないと寂しそうに話していたんです。
私の子どもはまだ生後半年だったので話している最中に泣き出したのですが、『元気な証拠だよ』とにこやかに言ってくださったので、ここなら安心して子育てができそうだと夫と話しました。」
予算や立地、間取りなどの条件も合い、購入を決めたカスミさん夫婦。内見から約半年後に入居したそうです。
引っ越してすぐに隣が空き家に
「お隣のおばあさんに引っ越しのあいさつに行くと私たちのことを覚えてくれていて、すごく喜んでくださったので『ここに決めてよかった』と思いました」
しかし、その一カ月後、おばあさんが体調を崩したようで入院することに。急激に悪化していき、翌月には亡くなってしまったのです。
「おばあさんが亡くなったとき、おばあさんの長男だという方があいさつに来てくれたんです。おばあさんが『隣に明るい夫婦と元気な赤ちゃんが引っ越してきてくれた』と話していたと聞き、もっとおばあさんとお話をしたかったと思いました。
長男の方が言うには、定期的に掃除には来る予定だが空き家になってしまうとのことでした。いずれは自分たちが引っ越してきたいそうですが、仕事の関係でまだ10年くらいは難しいと言っていました」
配信: 女子SPA!