胃アニサキス症発症の仕組み
アニサキス症にはいくつかありますが、一番多いのは胃アニサキス症です。
アニサキスに寄生された魚介類を食べることで、アニサキスが口から胃に入ります。そして、アニサキスが胃の壁に食いついて虫体の一部が入り込むことで発症します。
冷凍されていない天然の魚介類を食べてから数時間後に激しい胃の痛みや吐き気、嘔吐、お腹が張るなどの症状が出ることが特徴です。
痛みの原因とアレルギー反応
入り込む場所によって症状の出る時間や症状の強さは異なりますが、魚介類を食べた後に症状が出た場合は医療機関への受診が必要です。
この胃アニサキス症の痛みは、胃の壁に入り込まれることによっておこる直接的な痛みではなく、実はアレルギー反応によるものということが分かってきました。アニサキスは人を宿主にできないため、長くても1週間で死んでしまうものの、患者様によってはアナフィラキシーショックを引き起こすこともあるため、胃内視鏡検査による早急な対処が望ましいです。
配信: 医科歯科健診コラム