本能的行動? 子どもの指しゃぶり

本能的行動? 子どもの指しゃぶり

第2回 指しゃぶり、やめさせるべき?
「授乳をやめると指しゃぶりが心配」、「下の子が生まれたら3歳のおにいちゃんの指しゃぶりが始まって悩んでいます」など。「指しゃぶり」に関するママたちの悩みはつきず、また、根が深いようです。人気ベビーマッサージ講師のママぞう先生にお話を伺いました。

指しゃぶりはメッセージ

本能のままに生きている赤ちゃんが指しゃぶりをするのは、それが今の自分にとって必要だからではないか、というのがわたしの持論。また、こうした意味のある子どもの行動を親の方針で「奪う」のではなく、「満たしてあげる」という考え方にヒントがあると考えています。指しゃぶりは、必ずしも悪しきものではなく、むしろ言葉を話せない赤ちゃんや感情を表すのが苦手なお子さんからのメッセージに代わってくれているということに気づきます。

心を満たしたいときの自然な欲求

さみしいときや退屈なときに指しゃぶりをするお子さんが多いことから、指しゃぶりと心の関係を指摘する方がいらっしゃいます。確かに、心と口がつながっているという実感は、わたし自身にもあります。例えば、さみしいときについ食べ過ぎてしまうとか。こう書くと、「うちの子はさみしいのかしら」と心配してしまうママもいるかも知れませんね。でもその必要はまったくありません。心を満たしたいときには、必ずさみしいという訳ではありませんので。ちょっと物足りないなあ、というときや、眠くなって甘えたいときなど、心を満たしたい瞬間はいくらでもあります。こうした様々な感情を持つようになることは、お子さんが豊かに育っている証です。

心を満たしたいときの自然な欲求

思う存分しゃぶらせてみては?

「指しゃぶりをしたい」という欲求は、本能そのまま。赤ちゃんや子どもは、「そうしたいから、する」のです。ならば、思う存分しゃぶらせてみようかな、と考えるのはどうでしょう。さらにいうなら、せっかく赤ちゃん自身が「今、ボクには指しゃぶりが必要だよ〜」と教えてくれているのだから、「今だ!チャーンス!」とばかりに、ママの指までお口のなかに入れて、満たしてあげるのはどうでしょう。事実、骨格のずれやゆがみを修復することで症状を緩和する整骨療法であるオステオパシー の施術には、口腔内に指を入れて整体する方法もあります。そんなふうに一つひとつ考えていくと、「指しゃぶり=悪しきもの」という概念が、少しずつ薄れてくるから不思議ですね。

※『ママぞう先生の簡単!すぐでき!ベビーマッサージ』は税抜価格。
みついまみこ
著者・みついまみこ
大学卒業後、乳幼児向けおもちゃメーカーに勤務し、退職後、沖縄に移住。帰京後、結婚、出産、離婚を経て、2008年ベビーマッサージ ママぞう 開業。約6年間で、ベビーマッサージ教室を300回以上開催。参加者は、延べ1500組以上になる。2014年ココカラ堂オープン。心と身体にふれるfureruセラピストや月経アドバイザーの育成と、ベビーマッサージ教室を全国で開催中。9歳の娘と暮らすシングルマザーでもある。9月下旬、初の著書『ママぞう先生の簡単!すぐでき!ベビーマッサージ』が徳間書店より発売。 【HP】http://mamazou.chu.jp 【twitter】@mamazou3
大学卒業後、乳幼児向けおもちゃメーカーに勤務し、退職後、沖縄に移住。帰京後、結婚、出産、離婚を経て、2008年ベビーマッサージ ママぞう 開業。約6年間で、ベビーマッサージ教室を300回以上開催。参加者は、延べ1500組以上になる。2014年ココカラ堂オープン。心と身体にふれるfureruセラピストや月経アドバイザーの育成と、ベビーマッサージ教室を全国で開催中。9歳の娘と暮らすシングルマザーでもある。9月下旬、初の著書『ママぞう先生の簡単!すぐでき!ベビーマッサージ』が徳間書店より発売。 【HP】http://mamazou.chu.jp 【twitter】@mamazou3