梅雨の季節は湿度や温度のコントロールが難しく、体調を崩すことも増えますよね。
今回は、株式会社リンクジャパンの村上知久さまに、この季節の住環境を整えるためのポイントついてお話を伺いました。
梅雨を快適に過ごすためのポイント
梅雨の季節は湿度や気温が高く、体調管理や住環境の整備が重要になります。
・湿度管理
気温が高くなると、温度をコントロールしようと考える方も多いと思いますが、実は湿度もとても重要なポイントです。
梅雨の時期は湿度が高く、カビの発生や不快なベタつきを感じやすくなります。
適正湿度とされているのは40~60%といわれています。
・空気質の改善
花粉やPM2.5などもあり、空気清浄機をお持ちのご家庭も多いと思います。
ウイルスが気になる冬やスギやヒノキの花粉の飛散する春が終わると、なんとなく空気清浄機を使用しなくなってしまう方もいるかもしれませんが、カビやホコリなどの有害物質は1年中なくなりません。
特にジメジメしたこの季節は空気中に浮遊するカビの胞子が懸念されますので、この時期もしっかり稼働させるのがおすすめです。
ほとんどの空気清浄機は、カビの胞子やエサとなるハウスダストもキャッチしてくれます。
質の良い空気を吸って、快適に過ごしましょう。
・照明の調整
梅雨時は日照時間が短く、室内が暗くなりがちです。
日中だからといって電気を消したままにしていると、急に曇った時など思ったより室内が暗くなっていて目の負担となってしまうことも。
部屋の明るさにも気を配りましょう。
・住環境の清掃
梅雨時期は湿気が多く、ダニやカビが繁殖しやすい環境になります。
湿度の高い時期は、床に落ちた埃などが空気中の水分を吸って、ベタつきの原因になってしまいます。
床の清潔さを保つように心がけましょう。
色々なところで便利なIoT
IoTという言葉をご存知でしょうか?
Internet of Thingsの略で日本語では「モノのインターネット」といわれています。
この技術を使ってより快適に梅雨の時期を過ごせる可能性があるのです。
IoT技術を取り入れると・・
・湿度管理
加湿・除湿機能付きエアコンや除湿器の湿度センサーが部屋の湿度をリアルタイムで監視し、設定した適正湿度を保つよう自動で調整してくれます。
・空気質の改善
空気清浄機が室内の空気質を常にモニタリングし、花粉やPM2.5などの有害物質を検出した際に自動で運転を開始します。
また、アプリを通じて空気質の状態を確認したり、遠隔操作で運転モードを変更が可能になり、外出先からでも部屋を清潔な空気に保つことが可能です。
・照明の調整
外部の明るさに応じ、自動的に照明の明るさの調整をすることが可能となります。
また、スマートフォンや音声アシスタントを使って、照明の色温度や明るさも簡単に変更でき、心地よい光環境を作り出すことができます。
・住環境の清掃
ロボット掃除機が、自動で掃除を行い、床の清潔を保つことができます。
アプリで掃除スケジュールも設定でき、外出中や就寝中に掃除を行うことも可能です。
IoTの活用で、他にこんなことも!
ウェアラブルデバイスを利用して心拍数や睡眠状態をモニタリングし、データをスマートフォンに送信することで、自身の健康状態を常に把握することができ、体調管理も効果的に行えます。
また、冷蔵庫をIoT化すれば、家にある食材をどこからでも確認できるので、この時期傷みやすい食品の管理も容易になります。
さらに、デバイスが蓄積したデータを基に、運動や食事のアドバイスを受けることも可能です。
湿度や空気質の管理、照明の調整、体調管理、住環境の清掃、そして食品の管理まで、さまざまな面でスマートホーム技術は私たちの生活をサポートしてくれます。
これらの技術をうまく活用して、梅雨の時期も快適で健康的な生活を送りましょう。
とても便利なIoTだけど・・・デメリットもある?
しかしながら、IoT化にはいくつかのデメリットも存在します。
例えば、デバイスのセキュリティリスクやプライバシーの懸念が挙げられます。
インターネットに接続されたデバイスが増えることで、不正アクセスや情報漏洩のリスクが高まる可能性があります。
また、システムの複雑化により、技術的なトラブルが発生する可能性もあります。
これらのデメリットに対して、各企業はさまざまな対策を講じています。
セキュリティ対策としては、強力な暗号化技術や多要素認証の導入、定期的なソフトウェアアップデートが実施されています。
プライバシー保護に関しても、データの匿名化や利用目的の明確化が進められています。
技術的なトラブルへの対応としては、システムの冗長化や迅速なサポート体制の整備が行われています。
今後はどうなる?スマートホーム技術
スマートホーム技術の現在地について考えると、オートメーション(自動化)によるデバイスコントロールはまだ過渡期にあるといえます。
まず、完全なオートメーションを実現するためには、ビッグデータの活用が不可欠ですが、現時点ではまだデータを蓄積する段階にあります。
スマートホーム技術は日常生活に深く関わる分野であるため、データの蓄積は比較的速やかに進むと期待されているためスマートホーム技術はどんどん普及していくと考えられます。
今後、蓄積されたデータが充分に活用されることで、より高度なオートメーションが実現します。
私たちの生活は、さらに便利で快適なものになっていくのかもしれません。
これからの進化に期待ですね。
[執筆者]
村上 知久
[プロフィール]
1980年、栃木県生まれ。
大手小売業で10年間家電製品を担当後、卸売企業に転職。
Eコマース運営企業でのバイヤー職を経て、スマートリモコンの素晴らしさに感動し、2018年2月に株式会社リンクジャパンに営業職として入社。
初期メンバーとして活動する。
週末は家業である稲作農業に従事し、ドローンを活用したスマート農業の実験に取り組んでいる。
株式会社リンクジャパン
配信: キレイ研究室
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