「通知表を付けなおして!」怒り狂う母親との地獄の面談で、その場を収めたの“息子の一言”

「通知表を付けなおして!」怒り狂う母親との地獄の面談で、その場を収めたの“息子の一言”

 人と関わる仕事をしていたら避けては通れない「クレーム対応」。時には対応に困ってしまうようなあり得ないクレームもあるでしょう。今回は保護者からのクレーム対応に頭を悩ませたという小学校教諭に話を聞きました。

 神奈川県在住の小学校教諭・由美さん(仮名・37歳)は、昨年初めて3年生の担任を請け負うことになりました。これまでは高学年を受け持つことが多かったため、初めて3年生の担任をさせてもらい、子どもたちがとても可愛く感じると話していました。

通知表作成は教員の大仕事


「新しいクラスでは、生徒をまとめるのに多少の苦戦はあったものの、無事1学期の終わりが近づき、教員の大仕事と言っても過言ではない、通知表作成の時期がやってきました。私が勤める小学校の通知表は、絶対評価でABCを付けることになっています。

 テストの点数や、宿題の提出率、授業態度などさまざまな項目を加味して成績をつけているのですが、この通知表が保護者からのクレームの始まりでした」

 そう語ってくれた由美さんでしたが、実際に通知表の付け方に疑問を持って連絡が来るケースもまれにあるようで、保護者の方にはなぜこの評価になったのかしっかり説明して納得してもらったことも過去には何度かあるそうです。

通知表を配り終えた日、保護者が怒りで来校


「通知表を配布した日、クラスの生徒の、小林くん(仮名)の保護者が学校に来ました。職員室に入ってくるなりとても怒った様子で、『由美先生、うちの子は頭が良いのになぜこの成績なんですか? 納得いかないです』というので、テストの点数以外にも評価の基準があることをお伝えしました」

 しかし、保護者の方は「毎回テストは100点なのに、Aが付かないのはおかしい、通知表を直してほしい」と食い下がってきたそう。

「『小林くんは確かにテストの点数は良いと思います。ですが、宿題はほとんどやってきていないですし、授業中は教科書も出さずに違うことをしていて、何度も注意をしているんです。テストの成績は資料の一部で、他の項目も総合して成績を出します。ですからテストが良いからといって必ずAが付くわけではないんです』と話しました」

 保護者は不満そうではあったものの、ひとまずこの場では納得し、帰っていったといいます。しかし……。

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