こんにちは。これまで1000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。
私自身が髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験から、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。
「結婚願望がないのに婚活なんて……」という思い込み
婚活のご相談にいらっしゃったユキさん(仮名・35歳)は一度もお付き合い経験がありません。親が勧める中高一貫女子高に進学し、大学に進学します。新卒で就職した金融機関はもうすぐ勤続12年目。同期の男性はほぼ全員が既婚者になりました。
今年に入り久々に女子校時代の友人に会った際、食後に友達が薬を飲んだのが気になったユキさん。
「何か病気?」
「ううん、妊活してるから」
「そうなんだ」
そんな会話を交わした後、同じ35歳なのに仕事しかしていない自分と彼女を比べて、抱えていることの重みの差に愕然(がくぜん)とし、取り残されているような気持ちになりました。友人はマッチングアプリで出会った男性と結婚したのですが、その知らせを聞いた時にユキさんは「そこまで頑張って結婚したんだ」と感じたそうです。
そこで試しに私もと、マッチングアプリをやってみる方もいるでしょう。しかし、真面目なユキさんは「結婚願望があるわけじゃない私が、マッチングアプリをやってはいけないのかも。登録して同僚にバレたくもないし、アプリって犯罪に巻き込まれたニュースも聞くし」などと考え、婚活スタートはステイでした。
今も結婚願望があるわけではないものの、一生独身でいるつもりもなく、「このまま人生停滞しているまま時間が経つのが不安」と感じ、私のところへやってきました。
「相談所に登録さえすれば選べる」という妄想
ユキさんに限らず恋愛経験が乏しい人に多いのは、自分も相手も100%「恋愛したい」「結婚したい」と思っていないといけない、と考えてしまう傾向。デフォルトが“おひとりさま”で新しい人との出会いを求めない人が多いため、出会い探しをするのに大層な理由が必要なのです。
出会うためのサービスの登録に「思い切り」と「覚悟」が必要なのは確かですが、そもそも尊大な覚悟をもってマッチングアプリに登録する人などほとんどいません。もっと気軽に「暇だな」とか「流行ってるから」「広告で出てきたから」、そんな理由で登録します。そのため、マッチングアプリはGWや年末年始など長期休暇の最終日に登録者が多いのです。
その事実を伝えると、ユキさんは驚いた表情に。
「え! ヒマだからってマッチングアプリに登録する人がいるんですか! それって遊び?」
「試しにマッチングして素敵な相手って感じたら恋愛、結婚に進むケースもあると思いますよ。そもそも、マッチングアプリより本気度の高い人が利用する結婚相談所だって8割のユーザーはそこで出会って結婚できませんから」
「え! それだけしかいないんですね!」
「そうです。『登録』ってスタート地点に立った程度です」
配信: 女子SPA!