『光る君へ』とあわせて観たい!NHKの平安王朝風“大河”アニメに「鳥肌立ちまくり」の声

『光る君へ』とあわせて観たい!NHKの平安王朝風“大河”アニメに「鳥肌立ちまくり」の声

大河の風俗考証担当も関わり平安王朝風の雅な世界観の「大河アニメ」


『烏は主を選ばない』の皇后・大紫の御前(おおむらさきのおまえ)は実子の長束を金烏にしようと目論(もくろ)み、その暗躍ぶりも詮子に重なるところだが、そうした物語における類似性とは別に、『光る君へ』とはもっと具体的な共通項も存在する。

『光る君へ』で風俗考証を担当している歴史学者の佐多芳彦氏が本作でも風俗考証を務めているのだ。2021年の『青天を衝け』で書道指導を担当した書家・金敷駸房も関わっており、こうした大河ドラマのスタッフが平安王朝風の雅な世界観の映像化を説得力あるものにしている。


 また、7月6日に放送された第1部の総集編では、『光る君へ』でナレーションを務める伊東敏恵アナウンサーが語りを担当。NHK側も存分に「大河アニメ」に力を入れていることがうかがえる。

Amazon Primeなどで第1期は全話配信中、“2周目”を楽しむ人も


 先述のとおり、7月20日からはアニメ第2部がスタートするが、第1部の全13話はAmazon PrimeビデオやHulu、U-NEXTで配信中。1話につき25分なので、今から追いつきたいという人にとってハードルはそこまで高くないだろう。

 第1部は小説2冊ぶんを映像化しているだけに、物語がテンポよく進む一方で、複雑な人間関係を把握するのはなかなか大変だが(その難しさも『光る君へ』に通ずる部分でもある)、真相を知ったうえで“2周目”を楽しむ視聴者も少なくない。早くから伏線が張り巡らされていたことに気づくのもおもしろいはずだ。


 皇太子の妻の座を争う宮廷モノの少女マンガのように始まったかと思いきや、背筋が凍るような真相がひそむサイコミステリーへと変貌する和風ファンタジー『烏は主を選ばない』。ベテラン声優たちの演技や美しい映像にも魅了されるこの「大河アニメ」、ぜひ注目してほしい。

<文/新城優征>

【新城優征】
ドラマウォッチャー。俳優インタビュー、Netflix配信の海外ドラマの取材経験などもあり。

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