アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
母・あーちゃんのいつものインスリン注射に加えて、糖尿病の診察がある日。姉・なーにゃんが付き添いの予定ですが、電車が遅延していたため、あーちゃんだけ先に到着していました。あーちゃんは病院の受付で「今日は注射だけです」と言い張り、受付の人は困惑……。遅れて来たなーにゃんが受付の人と話してくれて、無事に診察は受けられましたが、ちゃんと薬を飲めていれば手元に薬がないので、診察が必要なことも理解できるはず。つまり、もう薬の管理はできていないと考えるのが妥当なようです……。
女子高生の現実的思考
かかりつけ医のすすめで、先日骨密度検査を受けていたあーちゃん。その結果、大腿骨も腰椎も、同年代の基準はクリアしていたのでワフウフさんはひと安心。医師いわく、足元がおぼつかなくなっているのは、筋力の低下かもしれないとのことでした。しかしこの日、診療費加算の申告書を提出する必要があり、あーちゃんは書類にサインを求められたのですが、書類をジーッと見つめて「私、認知症なの!?」と驚いていました。本人が認めていないとはいえ、一体何回驚けば気が済むのか……。
家族で出掛けていたある日、普段あまり通らない道を通ると、見知らぬ建物があることに気付きました。
翌週、同じ場所で同じ質問を繰り返した夫……。
驚きのあまり「パパ、ヤバイよ!」と思わず言ってしまった娘。
後日、娘と2人でそのときの話になり……。
話はどんどん飛躍していき……。
だいぶマイナスな思考になっています。
※白玉:ワフウフさんの娘
※メラニン:ワフウフさんの息子。白玉の兄
ひと通り妄想を終えた結果、このセリフです。
もっと他にも、あるよね……??
先日、家族で車に乗って出掛けていたとき、普段あまり通らない道で夫が「何この建物? こんなの前からあったっけ?」と言い、私がその建物の名称を教えるというやりとりがありました。その翌週、またその道を通ると……夫が同じ質問を繰り返し、娘に「まったく同じこと、先週も話したじゃん! パパ、やばいよ!!」と言われていました。
その後、娘と2人のときにその話が話題に上り、娘は「パパ絶対に認知症になりそう!」と言いだしました。それからみるみるうちに話が飛躍して、夫は認知症になっても言うことを聞かなそうだから、私がストレスをためて早く死んじゃいそう、そうしたらきっと介護は自分ひとりがやることになる……と。そして、それは嫌だから「ママ早く死なないでよ!?」と懇願されました。……ママに長生きしてほしい理由がそれ??
でも、娘の言うことがあまりにも現実的で、現代の介護の現実にちゃんとハマっていてビックリしました。女子高生といっても、案外世の中がわかっているようです。ただ、私が長生きして認知症になる可能性もあるので、そうしたらダブル介護になる可能性も……。というのは、将来を悲観しないためにも、言わないでおきました。
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娘さんがかなり現実的に先のことまで考えられたのは、認知症が身近に感じられる環境だからでしょう。でも、治療方法やサポート体制も日々アップデートされているので、悲観するにはまだ少し早いかもしれませんね。近い将来、若い世代が介護にマイナスなイメージを持たないよう、公的なサポートがより充実してくれることを願うばかりです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。
配信: 介護カレンダー
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