河野りぬ(@job_rinu)さんはSNSやブログを中心に仕事や子育てなどのエッセイ漫画を公開している。今回は友人の実体験をもとに描かれた「【ほん怖】長距離ドライブの謎…(1)~(5)」をお届けする。ちょっと怖い話なので、この夏にぜひ読みたい作品だ。その他、著者に本作を描いた理由などについても伺った。
ある日、Mさんは彼氏から電話で釣りに誘われて、夜も明けない時間から車で海に出かけることに。彼氏は疲れているようだったので、Mさんが長距離を一人で運転することになった。
その日はすごい霧で、10メートルほど先は見通せない状況だ。普段なら20分ほどで抜ける道だが、なんと1時間以上もかかってしまったのだ。道を間違えたのかと内心ドキドキしていたが、暫くすると海が見えて来たのでホッとしたMさん。
目的地に到着したので彼氏を起こそうとするも、まだ眠たそうな様子。Mさんは仕方なく1人で釣り道具を持って海へ向かう。
けれど、その日は小魚しか釣れなくて残念に思うMさん。車に戻ると彼氏がようやく起きて、手を振りながら「ごめんごめ~ん、帰りは俺が運転するよ~」と言ってくる。自分から誘ってきたのに、「何しに来たんだ!?」と内心思うMさん。
翌日、彼氏に電話で昨日のことを話すと、彼氏が「え?行ってないよ」と言うではないか!?そして、「とにかく俺は行ってないし、夢見たんじゃねーの?切るぞ!」と言われて電話を切られてしまう。
「昨日のことは全部夢だった?」と思ったが、玄関には水で濡れている釣り道具が置いてある。Mさんは釣りに行ったことを確信し、とある飲食店でこれまでの経緯を友人の河野りぬさんに話す。その話を聞いて、全身に鳥肌が立ったという河野りぬさん。
すると、近くで話を聞いていたおじさんが「アンタ、それ向こう側に連れていかれかけてるよ」と言うではないか!?そして、「これからもあると思うけど、気をつけな。お嬢さん」と言って去って行くのであった。
――本作を描こうと思った理由をお聞かせください。また、本作は実話ですか?
私自身怖い話が好きで、夏も近かったので描いてみようと思いました(笑)。嘘みたいな話ですが、友人曰く実話です。
――友人からこの話を聞いたとき、河野りぬさんはどのように思われましたか?
本人はあまり幽霊や見えないものを信じるタイプではないのですが、以前にもチラホラ心霊現象的な体験をしているようだったので、「なんでこんなに本人は信じてないのに(心霊的なものに)好かれてるんだろう」と不思議に思っていました…。どんどんエスカレートしてる気がして、怖かったです…。(最近、連絡を取ってないので大丈夫かなぁ…とちょっと心配…)
果たして、Mさんは何に誘われて海へ行ったのだろうか。謎は深まるばかりである…。河野りぬさんは障害のある息子などほかのエッセイ漫画も描いているので、興味があればぜひ一度読んでみほしい!
取材協力:河野りぬ(@job_rinu)
配信: Walkerplus
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