アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
かかりつけ医のすすめで、先日骨密度検査を受けていた母・あーちゃん。その結果、大腿骨も腰椎も、同年代の基準はクリアしていることがわかり、ワフウフさんはひと安心。最近、足元がおぼつかなくなっているのは、筋力の低下かもしれないと言われました。この日の診察では、診療費加算の申告書を提出する必要があり、書類にサインを求められたあーちゃん。すると、書類をジーッと見つめて「私、認知症なの!?」と驚いていました。本人が認めていないとはいえ、一体何回驚けば気が済むのか……。
少しでも長く自力歩行を…!
先日、普段あまり通らない道を車で通りかかったとき、ワフウフさんの夫が「何この建物? こんなの前からあったっけ?」と言い、ワフウフさんが建物の名前を教える……というやりとりがありました。しかし、翌週夫はまた同じ質問をくり返し、ワフウフさんも娘もビックリ。娘は早くも夫が認知症になりそうだと言い、介護疲れでワフウフさんが早死にしてしまったら、介護は自分がやらないといけなくなるから、ワフウフさんには長生きしてほしいと懇願しました。それを聞いたワフウフさんは、長生きしてほしい理由がそれ?? と複雑です。
骨密度検査の結果は問題なしでしたが、最近目に見えて脚力が落ちているあーちゃん。
2年ほど前までは、私が置いていかれるほど歩くスピードが速かったのですが……。
本人はこう言っていて、週に1度ダンスにも通い続けています。
ただ、ダンスは聞くタイミングによって返ってくる答えが違うことも多々。
こう自信満々に言ったと思えば……。
こう言うときもあり。どっち!? と思っていたら、姉が交通系ICカードの履歴を確認してくれて、ちゃんと通っていることがわかりました。
ダンスといっても、華麗にステップを踏んでほしいわけではなく、なんとなく形になっていれば十分だと思っています。
病院にて、例の厄介なおじさんにまた話しかけれました……。
どうやらおじさんは手術を受けていたらしく、なぜか術後の排泄状況を報告してきて……。
話がよく理解できていなかったあーちゃん。「便秘」ということだけ理解できたようで、それに対しての返事をしています。
おじさんは、あーちゃんにもう一度説明しますが……。
やはり理解できなかったあーちゃんは、またも便秘トークを繰り広げます。
同じやりとりが続いたところで……。
私が簡単に説明しますが、わかっているのかどうか……?
このやりとりを見ていたおじさんは、なんだか変な顔をしていました。これで避けられるなら、願ったり叶ったりです。
2年ほど前までは、私を置いていってしまうほど、歩くのが速かったあーちゃんですが、今は足元がかなりおぼつかなくなっていて、スピードもゆっくり。脚力が低下しているのが、目に見えてわかります。
あーちゃんは「夕食後に30分歩いている」と言いますが、自己申告だけなので本当のところはわかりません。ただ、姉が交通系ICカードの履歴を確認したところ、週1回のダンスにはちゃんと通っている模様。「疲れるからやめたい」とずっと言っていたのに、えらい!
日によって調子に波があるあーちゃんですが、先日の通院ではあまり頭が回らなかったのか、例の厄介なおじさんがまた馴れ馴れしく話しかけてきたものの、うまく会話が成り立ちませんでした。何度もとんちんかんなことを言うあーちゃんに、おじさんは途中からちょっと変な顔をしていて……。これがきっかけで、おじさんとの接触を避けられるようなら、願ったり叶ったりです。
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自力歩行ができなくなってしまうと、一気に行動範囲が狭まるのはもちろん、介護をする側の負担もかなり大きくなると思うので、足元の状態は気がかりですね。でも、週に1回のダンスにはちゃんとひとりで通えていて、通院以外でも外出ができているのなら、まだそこまで心配する状態ではないのかもしれません。認知症とうまく付き合いながら、自分の人生も楽しんでほしいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。
配信: 介護カレンダー
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