大竹しのぶのきついマウントセリフに、有村架純の見せた真骨頂とは?/ドラマ『海のはじまり』

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弥生は津野とふたり「疎外感」を味わうことに

弥生は弥生で、恋人・夏の子供の母代わりになってみようと思いながらも事は容易ではない。ある日、海の誕生日(今年は海の日ということはオンエアの日の7月15日)夏と弥生と海が三人でお出かけすることになった。


写真に撮ってほしいくらい、いい感じになっていたが、水季の働いていた図書館に行くと、微妙な感じに。弥生は津野(池松壮亮)とふたり「疎外感」を味わうことになる。

水季のいない図書館で親密になっていく夏と海。それは誰にも入り込めない雰囲気だった。

瞳にさみしげな表情が朱音と津野はとても似ている

津野は水季とはつきあっていたわけではないが、夏がいない間、最も海にとって父親に近い男性であったはずで。それが血のつながりがないというだけで、自分の重要度が一気に下がったことに傷ついて見える。


朱音と同じ感覚なのだと思う、どこか満たされず、口角が少し下がり、瞳にさみしげな表情が朱音と津野はとても似ている。

だから津野はどうしても夏に対して構えてしまう。「すみません」ばかり連発する海に謝ると「意地悪してる気になって気分悪いんで」からの「謝まんないんかい」の会話はこの回のベスト。

しかも、水季が亡くなったことがまだ整理できず感情がぐちゃぐちゃになっているのだと説明するところも、なるほどなあと思わせる。

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