山口県デジタル推進局、山口市交通政策課、山口市タクシー協会、REAは、山口県の2024年度「やまぐちデジタル実装推進事業」を活用し、7月10日(水)より、地域配車アプリ「やまぐちTAXIアプリ」のLINE配車機能のサービスをスタートした。
地域経済活性化のために
山口県山口市では、タクシー事業者の深刻なドライバー不足により、24時間営業を行っている事業者が2社しかないため、特に深夜帯の車両供給が難しい状況となっている。
深夜帯の移動手段がなくなることで住民の外出機会が減少し、需要が回復してきた飲食店にも影響を与えることから、地域経済の衰退に繋がっているという。
この課題を解決するために、山口市と山口地区タクシー協会は、地域配車アプリ「やまぐちTAXIアプリ」を導入。
地域配車アプリを導入することで、共同配車による各社のタクシー在庫情報が共有され、利用者の配車手配の手間を減らすとともに、待ち時間の減少が期待できる。
また、配車指示は自動で直接ドライバーに通知されるため、車両の運用効率の向上が期待できる。
このようにタクシー会社のDX化を進めることで、配車の自動化による事業者負担の軽減を行いながら、共同配車により車両の供給力を確保することで利便性の高いサービスを展開し、地域経済の活性化を目指していく。
さらに、米ニューヨークタイムズ紙で「世界の行くべき観光地」に山口市が選ばれたことを踏まえ、山口市に訪れる観光客にも周知し、山口市内の移動の利便性向上に貢献するとともに、今後は山口県全域への拡大も視野に入れているという。
新たにLINE配車機能をリリース
山口市で1月15日からスタートした地域配車アプリ「やまぐちTAXIアプリ」は、ダウンロード数も6,000件を超え、多くの市民が利用しているという。
そして今回、より多くの人に利用してもらうために、LINE配車機能をリリース。地域配車アプリにLINEからもタクシーが呼べる機能を追加することで、LINE公式アカウントの友達登録のみで、タクシーをすぐに呼ぶことができるようになる。
これによりアプリのダウンロードやインストールを行う必要がなくなるなど、利用者のユーザビリティを向上させることができ、特にアプリが苦手な高齢者の人々のタクシー利用体験を改善できるサービスとなる。
配信: STRAIGHT PRESS