「大腸ポリープができやすい人の食生活」はご存知ですか?医師が徹底解説!

「大腸ポリープができやすい人の食生活」はご存知ですか?医師が徹底解説!

大腸ポリープができやすい人の食生活

大腸ポリープ、大腸がんのリスクになる食生活について今までの研究で分かってきたものがあります。以下に挙げられるようなリスクに気をつけましょう。

赤肉・加工肉の摂取過剰

赤肉(牛、豚、羊など)や加工肉(ハム、ソーセージなど)の摂取量が多いと大腸がんのリスクになることが今までの研究で分かっています。しかし、日本人は本来赤肉の摂取量がそれほど多くないため、過剰な摂取を避ければよいと言われています。そのため、肉類を極端に多く食べる生活を避けることが重要です。

食物繊維が少ない

食物繊維の摂取量が極端に少ないと大腸がんのリスクとなる可能性があると報告されています。まだ、推奨される摂取量については、結果が出ていませんが、食事をバランスよく食べることは、大腸がんの予防につながると考えられます。

大量の飲酒

1日平均1合以上の飲酒者は、お酒を飲まない人と比較して大腸がんになりやすいと言われています。男性では飲酒しない人と比較して、一日平均1合~2合飲酒する人は1.4倍、2合以上飲酒する人は2.1倍大腸がんになりやすいという結果が出ています。飲酒量は1合未満の適量としましょう。(日本酒1合は焼酎0.6合、ビール大瓶1本、ワインをグラス2杯(200ml)、ウイスキーダブルで1杯程度です。)

高カロリー食

肥満は大腸がんのリスクとして知られています。このため、高カロリーな食事を食べ続けると、肥満となり大腸がんの危険性が増すと考えられます。太りすぎないように、適度なカロリー摂取をするようにしましょう。

大腸ポリープができやすい人の特徴

食事以外にも大腸ポリープや大腸がんができやすい危険因子があります。食事以外の特徴についてまとめます。これらの特徴がある方は注意しましょう。

喫煙

(本文内容)
・男性・女性別の年齢層・体型の特徴など
・発症しやすい生活習慣
・なりにくい人の特徴など
たばこを吸う人は吸わない人に比べて大腸がんの発生率は1.4倍でした。このように大腸がんの発生は喫煙が影響していることが分かっています。禁煙することで大腸がんのリスクを減らすことができます。禁煙をしましょう。

肥満

男性において肥満度を表すBMI(体重(kg)÷身長(m)2)が25未満の人と比較して27以上で大腸がんのリスクが上昇することが分かりました。女性でははっきりとしたリスクの上昇は見られませんでした。しかし、肥満はインスリンの効きが悪くなることで、高インスリン血症やインスリン様成長因子(IGF-I)の上昇をきたし、これが大腸がんと影響すると言われています。このため、男女とも肥満が大腸がんのリスクとなり得ると考えられます。肥満を解消することも大腸がんの予防につながります。

年齢

年齢が上昇するほど、大腸ポリープや大腸がんのリスクとなります。腫瘍性ポリープは30代より増加します。大腸がんも同様に増加していきます。そのため、30代ごろより定期的な大腸がん検診をすることも大切です。

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