■医師・三宅康史先生が解説!猛暑到来の盛夏こそ気を付けたい「蓄積型熱中症」とは?
暑さ、疲れ、脱水など、熱中症の症状が蓄積。翌日などに時間差で現れる「蓄積型熱中症」に注意
梅雨が明けて、盛夏と呼ばれる7、8月は、昼も夜も高温多湿となり、熱中症に気を付けなければならない時期。「ここ11年間の調査では、7月下旬?8月は熱中症にかかる人が最も多くなる時期です」と教えてくれたのは、帝京大学医学部附属病院・高度救命救急センター長/教授の三宅康史先生。
しかも、体に熱中症の症状が蓄積される「蓄積型熱中症」が増えているそう。蓄積型熱中症とは、繰り返される暑さによるダメージの蓄積により、数日後にどっと症状が現れてしまうこと。「本来なら熱中症は、ひどくなる前に症状を感じたらすぐに涼しい環境で体を休めたり、水分をこまめに摂ったりと、体をリカバーすることで熱中症から回復できます」(三宅先生)。ただし暑さのせいや、ただの夏バテなどと捉えてそのまま放っておくと、症状は蓄積される一方。
では、そういった体調不良が出た場合にできることや、あらかじめ熱中症を防ぐ方法は?「体調に変化を感じたら、水分をしっかり摂って、十分に眠って体力を回復させること。よく眠れる環境を整えることも大切です」(三宅先生)
<こんな症状は蓄積型熱中症の可能性あり>
・全身の強い倦怠感
・頭痛や吐き気
・ふらつきや手足のしびれ
・足のこむら返り(足がつる)
配信: OZmall