【聖フランシスコ・ザビエル】有名な絵画に隠された謎を解説!どんな人物?歴史や絵の特徴とは?

ザビエルの絵の特徴


ザビエルの絵, Public domain, via Wikimedia Commons

ザビエルの絵は、前方に描かれたザビエル像と、ザビエルが手に持つ心臓から伸びるイエスの磔刑像、オレンジ色の空、雲の周辺を舞う3人の天使が主な構成要素です。下部には「S.P.FRÃCISCUS XAVERIUS SOCIETATISV」の碑文と、 墨筆にて「瑳聞落怒青周呼山別論廖瑳可羅綿都 漁父環人」と書かれた部分があります。

イエス磔刑像の後ろに赤字で描かれた「IHS」は、ザビエルが所属していた修道会「イエズス会」を象徴です。手に抱える「燃える心臓」は西洋におけるザビエルの肖像では一般的なシンボルではありませんが、祈りのあとにザビエルの胸が腫れあがった伝説を基に加えられたと考えられています。

ザビエルの口から右上に向かって伸びる文字は、ラテン語で「Satis est Domine, Satis est.(充分です、主よ、充分です)」の文です。ザビエルが祈りで得た神との交信のなかで、神の愛に触れて叫んだ言葉と言われます。

背後の天使は、身体がなく顔から直接翼が生えていますね。アンバランスで不思議な存在に感じられますが、キリスト教の伝統においては天使にも階級があり、正式に認められた天使の図像なのです。

見慣れた絵でも細かく観察すると、新しい発見がありますね。以上、ザビエルの絵の時代背景と特徴解説でした!

イロハニアート
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最近よく耳にするアート。「興味はあるけれど、難しそう」と何となく敬遠していませんか?イロハニアートは、アートをもっと自由に、たくさんの人に楽しんでもらいたいという想いから生まれたメディアです。現代アートから古美術まで、アートのイロハが分かる、そんなメディアを目指して日々コンテンツを更新しています。
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