母「楽しみだわ~」自分の誕生日会を楽しみにしていたが…理解できていない? #母の認知症介護日記 93

母「楽しみだわ~」自分の誕生日会を楽しみにしていたが…理解できていない? #母の認知症介護日記 93

アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

先日、ワフウフさんが家族で出掛けていたときのこと。普段あまり通らない道を車で通りかかったとき、ワフウフさんの夫が「何この建物? こんなの前からあったっけ?」と言い、ワフウフさんが建物の名前を教える……というやりとりがありました。しかし、翌週夫はまた同じ場所で同じ質問を繰り返し、ワフウフさんも娘もビックリ。娘は早くも夫が認知症になりそうだと言いだし、介護疲れでワフウフさんが早死にしてしまったら、介護は自分がやらないといけなくなると心配します。そのため、ワフウフさんには長生きしてほしいと懇願。それを聞いたワフウフさんは、長生きしてほしい理由がそれ……?? と複雑な気持ちに。

間違いだらけ…

2年ほど前は、ワフウフさんを置いていってしまうほど歩くのが速かった母・あーちゃん。しかし、今は足元がかなりおぼつかなくなっていて、脚力が低下しているのが目に見えてわかります。ただ、姉・なーにゃんが交通系ICカードの履歴を確認したところ、週1回のダンスにはしっかり通えている様子。少しでも長く自力歩行をするため、じょうずに踊れなくてもいいので、ダンスは続けてほしいとワフウフさんは思っています。

あーちゃんの誕生日に合わせて、ワフウフ姉妹とあーちゃんの3人でお誕生日会をすることに。

あーちゃんはうれしそうにしていたので、理解できていると思っていましたが……。

姉のもとに、メールが届きました。文章はしっかりしている風ですが、そもそも私が予定を確認した覚えはないので、内容は支離滅裂です……。

あーちゃんの予定については、むしろワフウフ姉妹のほうが詳しいくらいなのに、今さら予定を聞く理由がないのです。でも、あーちゃんはあくまでも自分でスケジュール管理をしている気のようです。

そんなある日、早朝に電話が鳴り、出てみると予想通りあーちゃんでした。どうやら、病院に行くのを忘れたと思っているようです。しかし、今日は通院日ではありません。

病院で待ちぼうけになっているのでは……!? と思い、今いる場所を聞いてみると……。

家……!? 病院に行く日なら、すでに出発していないといけないのに……。

ひとまず、あーちゃんが今日は何曜日だと思っているのかを確認します。

予想通り、曜日の認識ごと違っていました。

間違いを訂正し、また通院に合わせて連絡を入れると約束しましたが、ちゃんと理解できているのか……。

あーちゃんの誕生日が近づいてきたので、来週の通院日に合わせて、私たち姉妹とあーちゃんの3人で「お誕生日会をしようね」と、あーちゃんに伝えました。すると「楽しみだわ~」とうれしそうにしていたので、てっきり理解できていると思っていたのですが……。その後、姉のもとに支離滅裂な内容のメールが届きました。話を知っている私たちからすると支離滅裂な内容ですが、文章はしっかり書けているので、何も知らない人がこのメールを読めば認知症の人が書いたとは思わないでしょう。

お誕生日会の話を理解できていなかったのか、それとも何かと勘違いしてしまったのか、それは本人にしかわかりませんが、いまだに自分のスケジュールが娘たちに管理されているという自覚はないようです。これだけ通院の前日や当日に連絡を入れて確認しているのに、この状況で自分で全部できていると思えているのが、私からすると不思議です。

そんな中、朝早くにあーちゃんから電話。どうやら病院の日を間違えてしまったと思っているようで、今日が何曜日か聞くと、曜日ごと勘違いしていたことが判明。家から電話をしてきたので、病院で待ちぼうけになることは避けられましたが、そもそも病院の日ならすでに家は出ていないといけない時間です。曜日も時間もいろいろと間違っていて、次の通院が不安……。

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あーちゃんは、曜日や時間の混乱が頻繁に見られるようになっていますが、本人にその自覚はなさそうです。自分の感覚に自信がなくて、ワフウフさんたちに確認してくれるうちは訂正すればいいだけですが、自信満々に間違えていると気付けるタイミングがなくなってしまうので、通院やダンスにも影響が出始めないか心配ですね。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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