アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。
2年ほど前は、ワフウフさんを置いていってしまうほど歩くのが速かった母・あーちゃんでしたが、今は足元がかなりおぼつかなくなっていて、脚力の低下が目に見えてわかるようになりました。ただ、姉・なーにゃんが交通系ICカードの履歴を確認したところ、週1回のダンスにはしっかり通えているようです。じょうずに踊れなくてもいいので、少しでも長く自力歩行ができるように、ダンスは今後も続けてほしいとワフウフさんは思っています。
カード入れの中には…
あーちゃんの誕生日が近くなり、ワフウフさん姉妹とあーちゃんの3人で誕生日会をすることに。それを伝えると、あーちゃんは「楽しみだわ~」と喜んでいた様子だったので、てっきり理解できていると思ったワフウフさん。しかしその後、姉・なーにゃんのもとには、誕生日会についてまったく話した覚えがない内容のメールが届き困惑してしまいます。さらにその数日後には、通院日ではないのに病院に行くのを忘れたと朝早くに電話があり、よく話を聞いてみると曜日ごと勘違いしていたことが判明。日にちや時間の感覚が、かなり曖昧になっているようです。
自治体から発行される「高齢者向け無料乗車券」の手続き期限が迫っていたので、一緒に手続きをすることに。収入によって一定額の支払いが必要なようで、振込用紙が送られてきているはずなのですが……。
仕方がないので、振込用紙を再発行してもらうために区役所へ。娘たちが付き添うとわかると、あーちゃんも安心していました。
窓口で身分証の提示を求められましたが、頭の中は乗車券でいっぱいのあーちゃんは、ドヤ顔で乗車券を提示……。
大事なマイナンバーカードも、持っているという認識すらないようで心配になります。
区役所の窓口で振込用紙を見せられ、見覚えがないか確認されたのですが、わからない様子。
二重振込みをすると返金手続きが面倒になるので、それはしないよう、姉妹で念押し。
自信満々に返事をしていたあーちゃん。
しかし、姉がもう一度確認すると……。
急に自信なさげに……。そして、ふとカード入れを見てみると……。
そこには、更新済み無料乗車券が……! いつの間に!?
半年ほど前、あーちゃんが一時期なぜか気にかけていた、自治体が発行している高齢者向け無料乗車券の手続き期限が迫っていたので、誕生日会の前に私たちが付き添って手続きを済ませることにしました。あーちゃんは「区役所に手続きに行かなくてはいけない」と言っていましたが、姉が調べたところ区役所から申請に伴う振込用紙が送られてきて(無料といっても、年収に応じて一定額の支払いが必要)、郵便局で振込みを済ませればその場で無料乗車券が発行されるようで、区役所に行く必要はなさそうです。
しかし、そろそろ送られてきているはずの振込用紙が見つからないとあーちゃんは言っています。仕方がないので、一緒に区役所へ行って振込用紙を再発行してもらい、そのまま手続きをしようという話になりました。窓口での手続きもスムーズにいかないところがあったので、付き添って正解でした。もし手元に振込用紙があると、再発行された振込用紙と二重振込みをしてしまう可能性があるので、何度も確認。すると「見たような気もする……」と自信がなさそうに言い始めたあーちゃん。
そして、何げなく今使っている無料乗車券が入ったカード入れを見てみると……そこには、すでに手続きを済ませて発行してもらったであろう、新しい無料乗車券が入っていました。一時期とはいえ、あれだけ気にしていたのだから、更新手続きをしたかどうかくらい、覚えていてほしかったです……。
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あーちゃんが振込用紙に見覚えがなかったのは、届いてすぐに手続きを済ませて、手元に置いている期間がほとんどなかったからなのでしょうか。結果として手続きが期限内に終わっていてよかったですが、あちこち行く前に知っていれば……と思ってしまいますね。どこまでひとりでできるかが読めない以上、今後も同じようなことがあるかもしれません。振込みなど、支払いが伴うものは損をしてしまう可能性があるので、気を付けたいですね。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者/ワフウフ
昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。
2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。
配信: 介護カレンダー
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