ネタ目的で事故物件に住み、霊的現象を体験しようという人がいる。そのアパートは有名な事故物件だが、霊感がない人間が住んでしまったら…?主人公の捉え方ひとつでホラーもギャグになってしまうマルオ(@f90c89d79366434)さんの「事故物件住んでみた(笑)」を紹介する。本作は、2020年8月号のくらげバンチに掲載された作品。現在、マルオさんはホラー漫画を中心に描いていて、「ホラー×笑い」を組み合わせたホラーコメディの本作がデビュー作だ。
■「視えない」ルポライターが事故物件に住んでみた
本作は、タイトルの末尾につく「(笑)」がポイント。ホラーコメディを描いたきっかけについて、作者のマルオさんは「本作の少し前にTwitterで投稿した漫画が『くらツイ漫画賞』のテーマ部門で受賞したのですが、そのときの内容がホラーをテーマにしたギャグ漫画で思いのほかウケが良かったので、次に本作を描く際も同じノリで描いてみようと考え、このような漫画になりました」と語る。
主人公のライター津辺陽が仕事のために住み始めたのは、「出る」といわれる事故物件。霊感のない津辺でも違和感を感じるほど怪しい雰囲気のアパートで、気になる場所を写真に収めると、ばっちり霊が写っている。津辺にはその霊が視えないが、出版社の編集長は「ヤバいから帰ってこい!」と声を荒げる。しかし、津辺は「読者が求める恐怖体験を記録するまでは帰れません!」と住み続ける。
そして、数々の「パッとしない怪奇現象」が続いた後、最大級の恐怖体験が津辺を襲う――。
霊の存在に気づかないままトンチンカンな「怪奇現象」を体験する津辺の姿が笑いを誘い、「ルポライターシリーズとして連載してほしい」との声もあるが、「津辺がさまざまな事故物件を渡り歩く話を考えてはいましたが、結局、描くまでには至りませんでした。革新的なネタが浮かんだら、続きを描くかもしれません」と、マルオさん。津辺の身に降りかかる怪奇現象(?)に注目の、新しいホラーコメディだ。
取材協力:マルオ(@f90c89d79366434)
配信: Walkerplus
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