ガールスカウトのSTEAM教育と実施背景
ガールスカウトでは、体験を通して学ぶことを大切にしている。STEAM教育においても、文系・理系といった枠にとらわれず、柔軟な発想で社会課題を解決できる資質・能力を育んでいるのだそう。
この教育により、少女は新しい世界に興味を持ち、自らの可能性を広げていく。なお、少女がさまざまな力を身につけられるよう、ガールスカウトではバッジシステムを導入している。
ガールスカウトが小学生にSTEAM教育を提供する背景には、大学入学者における「理学」「工学」の女性比率の低さがあるようだ。
日本では、女子の理数系の学力は世界トップレベルにもかかわらず、大学入学者に占める女性比率の全国数値は、「理学」分野が30.2%、「工学」分野が15.2%にとどまっているそう。
そして進路選択に影響を与えたことの1つに、幼少期の科学館・博物館体験や大学や自治体のイベント等の理系的経験が多いことが挙げられている(※1)。また、ガールスカウトが実施した調査では「理数系は男子」と思っている女子高校生が48%もいるという結果も(※2)。
ガールスカウト日本連盟は、理数工系の進路を選択する女子が少なくなるのは、ロールモデルが少ないことのほかに、周囲や少女自身の無意識のジェンダーロール意識が影響を与えているのかもしれないと考えている。
それゆえに、少女たちの可能性を広げるため、年少のころから理数工系への興味を喚起し、STEAM教育に取り組んでいる。
コンピューターやロボットの世界を楽しく学べるワークショップをチェックしてみては。
ガールスカウトのSTEAM教育について:https://www.girlscout.or.jp/activities/badges/steam-education/
※1:「女子生徒等の理工系分野への進路選択における地域性についての調査研究」令和3年度内閣府委託調査三菱UFJリサーチ&コンサルティング
※2:『「ジェンダー」に関する女子高校生調査2020 ~声をつなぐ~(2021年3月)』26ページ
(Higuchi)
配信: STRAIGHT PRESS
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