「石原裕次郎は達観したお坊さん」!神田正輝が評した「怒らない。抗わない。諭さない」

「取り立てて説教じみたこととか、確認じみたことは石原さん、言わないの。眉間にシワ寄せてモノは絶対しゃべらない」

 昭和を華麗に彩った大スター・石原裕次郎さんの人柄を口にしたのは、タレント・勝俣州和のYouTubeチャンネル「勝俣かっちゃんねる」(7月19日付)に出演した、俳優でタレントの神田正輝だ。

 神田自身が取締役も務めた石原プロモーションの創立者・裕次郎さんといえば、元東京都知事で作家の石原慎太郎氏(2022年に死去)の実弟でもある。慎太郎氏は舌鋒鋭く、世間に切り込んでいくイメージも強いだけに、神田の「裕次郎さん評」は意外なものであった…。

 若かりし日の神田が、ある日の撮影現場を回顧する。セリフの撮り直しが生じると、共演していた裕次郎さんは優しく「ここは撮り直すけど、状況がいろいろあって難しい(セリフだ)から…」。そう言って、自身でお手本を見せようとそのセリフを口にすると噛んでしまったようで、

神田「(石原さんは)『こりゃ、言えねぇわな。(もう)いいわ…』って、そういう人」

勝俣「悪い空気をイイ空気に変えてくれるんですね」

 神田はさらに、つけ加える。

「言葉は悪いけど、達観したお坊さんといっしょだよね。怒らない。抗わない。諭さない。“あとは自分で考えればいいんだよ”って。今の人たちでも、たとえば歌手の方でも、俳優の方でも、誰も追いついてないよね。その、いろんなことで…」

 慎太郎氏が裕次郎さんの52年間の生涯を描いた小説「弟」の実写ドラマ化が2004年11月にテレビ朝日系から5夜連続で放送され、関東地区での視聴率はいずれも20%超え。最終夜は28%もの高い数字を記録した。

 9月28日の放送をもって旅情報番組「朝だ!生です旅サラダ」(テレビ朝日系)のMCを卒業する神田。今回の動画でも存分に発揮していたが、その飾らず自然体な語り口調ももまた、裕次郎さんの教え、そのものを体現しているのかも…。

(所ひで/YouTubeライター)

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