【千葉県東庄町】東庄中学校で、3年生が乳幼児とふれあう体験学習を実施。子育てについて考える機会に

千葉県東庄町の教育委員会は、6月17日(月)・24日(月)・26日(水)に、子育て支援センタースマイルと共同で、「中学生への乳幼児ふれあい体験学習」を東庄町立東庄中学校の3年生を対象に実施した。技術・家庭科(家庭分野)の保育学習の一環として、中学生が乳幼児と直接関わる体験型の学習で、日頃より子育て支援センタースマイルを利用する人々の協力のもと、中学生が直接乳幼児とふれあったり、育児について乳幼児の母親に話を聞いた。

命の大切さや子育てなどについて考える機会に

東庄町教育委員会では、「地域とともに歩む学校づくり」を目指し、学校と地域住民が力を合わせ、子どもたちのより良い環境づくりに取り組むため、東庄町立小中学校学校運営協議会を設置している。

今回の実習は、その会議のなかで、委員である子育て支援センターの職員と東庄中学校の校長が「一緒に何かできないか」と教育委員会を交えて三者で話し合い、実現したという。

体験学習は、乳幼児に触れる機会の少ない中学生に対し、乳幼児とふれあうことで、命の大切さや思いやり、親としての役割や子育てについて考える機会となった。

ふれあいタイムでは抱っこ体験も

体験学習の授業は、参加家族の自己紹介から始まり、班に分かれてふれあいタイムを実施。

ふれあいタイムでは、月齢に応じてグループ分けをし、抱っこ体験や日々の過ごし方、食事、外出時の持ち物などを保護者から教えてもらった。

授業に参加した生徒からは、「自分が末っ子なので小さい子に触れる機会がなかった。貴重な体験ができたと思う。将来の夢は保育士なので、いい勉強になったし、夢への思いがもっと強くなった。」(女子)、「とてもかわいいが最初は緊張した。子どもの行動一つひとつが非常に勉強になった。食事やおやつ、携行品を実際にお母さんに見せてもらい、いろいろなアイテムになつかしさを感じた。」(男子)という声があった。

また、授業に参加した母親からは、「親戚以外の中学生と触れ合う機会がなく新鮮に感じた。」「子どもにとってもいい刺激をもらえたと思う。」「子どもを抱っこしながら、マザーズバッグも背負う体験をした中学生が『重い』と言っていたので、子育て(買い物など移動も含めて)がいかに大変か、勉強になったと思う。」というコメントが寄せられた。

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